飲食店の売上は1日いくら必要?平均売り上げとは

飲食店の売上は1日どのくらいを目標にしたらいいのでしょうか?

売り上げ目標の計算は、どうやって出せばいいのでしょう?ただ、なんとなくどんぶり勘定で上手くいくほど飲食店は甘いものではありません。

必要な売上がどのくらいなのかをしっかり計算しましょう。売り上げを伸ばすにはどんな方法があるのでしょうか?平均売り上げについて紹介します。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

赤口(しゃっこう)の意味とは?契約するときの良い日取り

六曜の赤口にはどのような意味があるのでしょうか?契約をするなら別日のほうがいい?今まで気にしたこ...

持株会の株を売却するタイミングとは?損をしない方法を教えます

自分が勤務している会社の持株会に入り株を所有していても、現金が必要になって売却したいと考えることもあ...

運営と経営の違いとは?それぞれの目的の違いと経営の在り方

運営と経営。それぞれ似た意味を持つように感じますが、明確な違いがあります。それは「目的」です。...

スポンサーリンク

飲食店の1日の売上目標金額は経費から立てることが大切

念願だった自分の店を持つことができると、夢が叶ったことで満足してしまいがちですが、本当の勝負はこれからです。

飲食店を安定した経営をしていくためには、確実な資金計画を立てることがもっとも大切なことです。

何も考えずに、その日その日を適当に経営していると、いつの間にか赤字で閉店を余儀なくすることになったということは避けたいことですよね。

店の規模や、従業員、家賃などによって、その店にとって必要な売上額というのは異なります。

固定の店舗の場合は、家賃の10倍が売上額の目安と言われていますが、都内の繁華街で店を開くには家賃が高くなりますので、一概には言えません。

売上金額の中から、融資の返済金や、家賃、光熱費、材料費、人件費などの必要経費を差し引き、なおかつ自分が生活できる生活費を見込み、稼ぐ必要があります。

逆に言うと、これらの合計した金額が売上目標値になりますので、同じくらいの額を毎月売り上げることができれば、赤字にはならない額になりますし、それ以上売り上げると、それだけ利益が多くなるということになります。

また、新規に開業する場合は、初期投資に大きな金額がかかることが多いので、店を初めて売上が安定するまでの数ヶ月は、資金に余裕を持つのが良いでしょう。

飲食店の1日の売上は「平均売り上げ」で考えよう!

飲食店は、店舗数が多いので、ライバルが多く、飲食業界の中で安定した売上を続けながら生き残るのは大変な業界とも言われています。

新規に飲食店を開業する人の中で、最初から閉店を見込んで始める人はいません。

誰もが、自分の店を長く続けて行きたいと考え、店を始めます。

自分の店の売上がいくらあれば、長く続けていけるのかわからないという人もいるでしょう。

飲食店の売上目標の目安として、家賃の10倍が平均と言われています。

でも、パン屋だったら売上金○○円とかカフェだったら○○円など、一言で言えるものではありません。

出店する店舗の大きさや客数、業種、場所によって、まったく違うからです。

飲食店を開くにあたり、必要経費の中に「食材費(材料費)」と「人件費」、「家賃」があります。
これは頭文字をとって、食材費=F(Food)、人件費=L(Labor)、家賃=R(Rent)と言います。

これら3つの値を合わせたFLR比率が飲食店の売上を考えるのに、重要な指標になります。

一般的には、売上に対するFLR比率は65%~75%が適正とされています。

飲食店の1日の売上を低く見積もってはいけない理由

小さい店舗だからと言って、最初から売上目標を少なくすることはおすすめしません。

なぜなら、目標は届きそうで届かない、限界値に設定することで、売上も比例して上がることが多いからです。

実際の生活でも言えることですが、「1ヶ月で1キロ痩せる」という目標を立てると、いつもより少しだけお菓子を我慢するなどするだけで、簡単に目標を達成できますよね。

あまりにも現実味のない目標値は意味がありませんが、自分が頑張って手が届きそうな値にすると、もしその値に届かなくても、明日はもっと工夫して絶対に届くぞ!と高い意識を持ったまま仕事に望めます。

売上なんていい。ただ自分が好きな物を作って売りたいという店は、長く続けることは不可能に近いでしょう。

1日の売上額を3万円とか5万円にした場合、売上が伸びるということは奇跡でもおきない限り難しいでしょう。

飲食店が閉店を選ぶほとんどの理由が、売上額が低く、赤字経営ということです。

せっかく持った自分のお店、どうせなら目標も高く持ち、お客さんから愛される人気店を目指しませんか。

飲食店の売上は家賃の他に坪数で出すものもあります

よく言われる飲食店の売上金額の目安として、先程も書いた通り、家賃の10倍というものがあります。

これは、単純計算で、家賃20万円の店であれば、月の売上金額は200万円以上はないと、利益が見込めないということになります。

このことを、ひとつの基準として考えると、新規開業する時には物件の家賃を見て、ここなら目標の月商を稼ぐイメージができるかを考えるのも良いでしょう。

逆に、周りの環境などを見て目標月商をイメージできない物件には手を出さないということも重要です。

お店の坪数が、その店の売上金額を判断する材料になることもあります。

お店を出す場所が都内なのか、地方かによっても違いはありますが、目安として都心であれば坪数x20万円、地方では坪数x15万円です。

もし、自分の店の売上目標金額を具体的に計算したことがなければ、このような判断基準を目安にしてみるのも良いでしょう。

飲食店の売上を伸ばすのはちょっとしたアイデア!

繁盛店と言われるような飲食店は、来店する1組あたりの人数が多いというデータがあります。

1人でコーヒーだけを飲みにくるより、数人のグループで来店して飲食する方が売上は当然高いですよね。

席の回転率も重要です。

1人で来て、4人がけのテーブル席を飲み物だけで長時間占領されてしまうと、残りの3人分の見込み売上が入りません。

回転率を高くするために、1人用のカウンターテーブルを置いたり、数人で来たら料理をグレードアップしたり、1人分の飲食料をタダにするなど、あらゆる方法があります。

繁盛店では、これらの案内をお客さんに知らせるため、店内に目立つPOPを飾ったり、お店のホームページでクーポンを配布するなど、より広く周知させるための努力をしているのです。