スーツケースキャスターを自分で交換する方法!必要な部品と工具

スーツケースは遠方の旅行に欠かせないアイテムの一つです。しかし、使っているうちにキャスターの部分が壊れて、大変な思いをしたという方も多いと思います。
キャスターの修理はお店に頼むものと思っている方も多いと思いますが、自分で直す方法もあります。
そこで、スーツケースのキャスターを自分で直す場合の修理方法をご紹介します。

必要な部品や工具などを揃えて、新品のキャスターに交換してみましょう。

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スーツケースのキャスターの部品が劣化する原因

海外旅行へ行くときにはスーツケースが欠かせません。まさに「行きはよいよい帰りは…」の通りで、帰りの荷物の重たさは大変なものです。お土産などを入れて隙間に緩衝材として衣類を詰めて、ぎゅうぎゅうと押して最後は上に乗って蓋を閉めることになります。衝撃でフタが弾けて開いてしまわないようにベルトをしっかりと巻いて仕上げます。そうしてスーツケースを立ててみるともの凄い重さです。飛行機の規定重量をオーバーしないかといつも心配になり持っては重さを予想しています。

パンパンに荷物が入ったスーツケースを転がしている時にキャスターの調子が悪くなるととても大変です。

スーツケースのキャスターの一つがどうも上手く稼動しないと思ったらゴムがかなり減っていることも

荷物が軽いときは良かったのですが、大量の荷物で重量物と化したスーツケースの重みではうまく回りません。飛行機に預けるまでと、引き取ってから車に乗せるまでの間大変な思いをしました。

スーツケースのキャスターは地味な部品ですが大変重要な役割を担っているのです。

スーツケースを運ぶ時に「今4つのキャスターの向きがどちらの方向を向いているのか」をいちいち考えて動かす人は少ないと思います。

キャスターの向きが進行方向と一致していない場合には動かし始める時にキャスターに大きな負荷がかかります。これを繰り返しているうちににキャスターはどんどんと擦り減ってしまうのです。

最近は国内旅行など短期間の旅行や機内持ち込み用としてハンドルを伸ばして斜めにして引っ張るキャリーケースをよくみかけます。このタイプのキャスターは斜めにした時に下になるキャスターの磨耗が激しくなります。
更にスーツケースやキャリーケースのキャスターは小さいので移動距離の割りに回転数が多くなります。

このように重たい荷物の重量がかかり、強制的に進行方向に向けられたり斜めにして使用されたりしてキャスターは劣化してしまうのです。

スーツケースのキャスターを自分で修理する場合の部品と道具

スーツケースのキャスターの修理代の目安

スーツケースのキャスターの修理を修理屋さんに依頼すると、状態やキャスターの種類にもよるのですが3000円から6千円程度かかります。
しかし、自分で修理すると部品代だけで修理できます。修理後の見栄えなどにこだわらない場合には自分で修理をしてみるのも良いでしょう。
まずは必要な部品を揃えます。

自分のスーツケースのキャスターと同じ大きさの「キャスター」、キャスターを通して止める「六角穴つきボルト」「ワッシャー」「六角ナット」を購入します。
あと、古いキャスターの付いている軸を切るための小さなのこぎりが必要です。
自宅に無い場合にはこれも購入しましょう。
材料は全てホームセンターで購入かのうです。

新しい部品を使ったスーツケースのキャスター交換の手順

スーツケースのキャスター交換の手順

  1. まずは古いキャスターを取り外します。キャスターが通されている軸の金具をのこぎりで切り、キャスターを外します。
  2. 次に新しいキャスターを六角ナットに通して取り付けます。ワッシャーはボルトがしっかりと固定できるようにキャスターのカバー部分の外側に一枚ずつ入れて六角ナットを締めます。六角ナットは2個重ね付けしておくとより頑丈に取り付けることができます。とにかく重たい荷物を支える事になるので、見掛けよりも強度重視に仕上げました。
作業はとてもシンプルですが自分のスーツケースにぴったりと合うキャスターを見つけるのに苦労しました。キャスターの大きさが異なるとバランスが悪くなり使いづらくなってしまうので、大きさを正確に測って見つけて下さい。

スーツケースのキャスターの修理方法

仕上がったスーツケースをまじまじと眺めてみると、キャスターの1つを修理したのがよく見て取れます。ボルトが長く飛び出しているので、いかにも自分で直したというのがわかる涙ぐましさも漂います。「このような仕上がりになるのは避けたい。見た目もきちっと直したい」という場合には修理屋さんに依頼しましょう。また、キャスターを交換するのは、ぴったりのキャスターを探したり軸を切るのに力が必要であったりと、シンプルな作業ながらも意外と骨が折れる作業でした。
もっと簡単に直してしまいたいという場合には、擦り減ったキャスターのゴムの部分だけを交換することをお勧めします。

キャスターのゴム部分だけ直す方法

じつは、ホームセンターでキャスターなどを探している時に、板状のゴムを見つけました。これを切ってキャスターに巻き付けるだけでも擦り減ったゴムを補うことができます。
使用するゴム板は2mm程度の厚みのものが良いでしょう。
まずはゴム板が貼り付けられるように、キャスターの擦り減ったゴムの部分をヤスリで削って平らにします。ゴム板をキャスターの幅に合わせてぐるっと一周する長さに切ります。ゴムを接着できる接着剤を古いキャスターに薄く塗り、ゴム板をずれないように慎重に貼り付けます。養生テープを巻いておき、接着剤が完全に乾いたら外します。

旅行へ出掛けた時に突然取れたりすると大変なので、重たい荷物を入れて他方向へ転がしても問題が無いか試してみましょう。