働く会社の中には、残業代なし、休みなしで馬車馬のように働かさせる、いわゆるブラック企業が存在します。
そういったところに努めている人からすると、「大手メーカーの営業に入れたら楽なんじゃないかな」なんていう憧れを抱くこともあるでしょう。
しかし、実際にメーカーで営業をしている人や、一般企業とメーカーの両方の実態を知っている人に聞かなければ、本当のところはわかりません。
本当にメーカーの営業は楽なのか、それとも人にはあまり知られていない苦労があるのかなどをご紹介します。
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メーカーの営業って本当に楽?一般企業と比べてみる
「毎日の仕事がキツイ」、会社勤めをしている社会人であれば、一度はこのような気持ちを抱いたことがあるのではないでしょうか。
また、仕事がキツイと自然に「転職」を考えることも少なくなく、転職をするのであれば、同じ経験はしないように極力「楽」な仕事を選びたいところですよね。
仕事に楽なものは無いとどこかで耳にしたことがありますが、人によっては、メーカーの営業だったら今よりは楽なんじゃないか…?と考えることもあるでしょう。
メーカーの営業のお仕事が他のお仕事と比較して楽と言われるのには「ある理由」があるようです。
「仕事内容が決まっているから」楽だと思われてしまう?
メーカーの営業のお仕事の多くは「ルート営業」という、既に取引先となっている会社に定期的に訪問して商品の販売をするものです。
そのため、新規のお客様の所に出向いて商品の営業をするようなお仕事は殆ど無く、売上面で見ても「急に売上が無くなる」や「売上を作れない」などの心配もないのです。
また、会社によっては自社で取り扱っている商品数が限られてる場合もあり、扱っている商品数が少なければそれだけ仕事量も減るため、楽と思われる1つの要因となっているようです。
メーカーの営業だって楽なことばかりじゃない
ただ、やっぱり仕事である以上は楽なことばかりではなく、中には辛いと感じることもあるようです。
では実際にどのようなことが辛く感じるのか?
「営業」というお仕事には「コミュニケーション力」が欠かせません
ですので、人と話すのが苦手な方などは取引先とコミュニケーションを取るのを辛く感じてしまい、営業のお仕事をキツイと感じることがあります。
また、メーカーの営業のお仕事は、基本的に自社の商品のアピールをして売り込むお仕事です。
全ての商品が自信を持ってアピールできるような商品であれば良いのですが、そう上手くもいかないのが現実です。
商品によっては「この商品絶対に売れないだろう!」と思うような商品もあるようで、そうした商品を売り込まなければいけない場合には、営業のお仕事が辛いと感じる要因になるでしょう。
営業のお仕事のイメージと言えば「ノルマ」
営業のお仕事の多くはこの「ノルマ」が定められており、ノルマが達成できない場合には上司から叱責されるようなこともあるかもしれません。
営業に限らず言えることでもありますが、メンタル面であまり自信の無い方は、こうした上司からの叱責が原因となって営業のお仕事が辛いと感じてしまうこともあるでしょう。
なんやかんや言っても、メーカーの営業は楽しいし待遇も良い
メーカーの営業のお仕事も含めて言えることですが、お仕事には職種に限らず必ず「やりがい」や「楽しさ」があります。
営業の仕事の魅力ややりがいを感じる時
ノルマを達成できたとき
ノルマの達成は営業というお仕事の大きな特徴でもあります。
そのノルマを達成させることができたら、「この仕事をやってて良かった」と自分への大きな自信へと繋げることができ、「これからも頑張ろう!」等のやりがいにもなるでしょう。
取引先から感謝されたとき
取引先から直接感謝の言葉を言われるのは、営業というお仕事だからこその特権でもあります。
「この商品を勧めてくれてありがとう」、こんな言葉を取引先から頂いたときには、間違いなく今の自分の仕事を楽しく感じれるでしょう。
コミュニケーションがスムーズに取れるようになったとき
営業というお仕事をする上では自然とコミュニケーション力が培われていきます。
そのため、入社直後は激しく人見知りしていたような人でも、数年後には人と話すのが好きになっているような人も少なくなくありません。
明らかに前とは違う自分に気付いた時、その時こそ営業というお仕事に楽しさややりがいを感じるでしょう。
メーカーの営業に転職したいなら、こんなことが求められます
メーカーの営業のお仕事をする上では必ず求められる「スキル」があります。
中でも最も大切なのは以下の3つ。
- 商品の知識
- 社会人としてのマナー
- コミュニケーション能力
前述してきたように、メーカーの営業のお仕事は自社の商品を勧めるお仕事ですので、商品の説明をいかに詳しくできるかが大切なポイントとなります。
こうしたスキルが無いということは営業のお仕事には向いていないとも言えるでしょう。
また、こうした自社の商品を取引先に長く使ってもらうためには、商品の品質や価格も大切ですが、その一方で、あなたの「コミュニケーション能力」や「社会人としてのマナー」も重要なポイントのひとつとなります。
例えば、品質や価格等の面で似た商品が2つあった時、どうせ購入するなら親しみやすくてビジネスマナーがしっかりしている人から購入したいですよね。
営業のお仕事が世の中に何百万とある今、商品にも類似しているものが多くあります。
営業のお仕事をする上では、商品知識はもちろんのこと、こうしたスキルも大切となってくるのです。
ちょっと待って!そのメーカーで本当に良いの
メーカーの営業のお仕事は全てが「楽」とは限りません。
中には、「転職前の仕事の方が楽だった…」なんてことも少なくなく、場合によっては転職が思わぬ失敗となってしまう場合もあるのです。
転職で失敗しないためには「メーカーをよく見極めること」が大切
商品数をはじめとして、どんな会社が主な取引先なのか、転職先の業界はどんな感じなのか、商品を取引先に納品する際にはどういった方法で納品するのかなど、メーカーについてなるべく詳しく調べておきましょう。
転職先では、何を最も重視したいのかを明確にしておくことも大切
例えば、「楽な仕事をしたい」という理由で転職を考えているのであれば、とにかく楽な仕事をしたいというおおまかなものではなく、残業は極力少なくしたい、休日は週に何日欲しいなど、仕事をする上でどういった面を改善すれば今よりも楽に感じることができるのか?を考えて、それに合った会社を選ぶことが大切です。
軽い知識だけで転職先の会社を決めてしまうことは、転職失敗の要因のひとつとなりますので、転職を検討している場合には会社のことをよく調べてから決断するようにして下さいね。