エアコンのガス回収方法!ポンプダウンの手順について解説

エアコンの移動や取り外しを行う時、エアコンのガス回収を行わなくてはなりません。このガス回収を自分で行う場合、どのような方法で作業をすれば良いのでしょうか。

エアコンのガス回収に関する知識がないと、なぜその作業を行わなくてはならないか、どんな方法で行えばよいかわからないものです。

エアコンのガスを回収する作業をポンプダウンと言いますが、ここではポンプダウンの作業についてお伝えしていきます。

作業工程などを確認し、自分でポンプダウンの作業ができるようにしましょう。

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エアコンのガス回収方法!ガスを回収するポンプダウンを行う理由

猛暑が厳しい夏にはエアコンが必需品です。
エアコンは暑い夏には涼しい風を、寒い季節には温かい風を作りだして部屋を快適にしてくれる家電です。
その仕組みは、エアコンの中にフロンガスというガスを冷媒として充満させて、作動する事で部屋の気温を快適なものにしています。

エアコンを移動、取り替える時にはエアコンを外さなくてはなりません。

エアコンを使う時にはフロンガスを室内機と室外機の間で行ったり来たりさせていますが、正しい手順を踏んで外さないとフロンガスが大気中に飛び出てしまいます。
フロンガスが大気中に出ると、オゾン層を破壊してしまうという環境破壊につながりますので、確実に回収しながらエアコンを外す必要があるのです。

フロンガスを外に漏らさないようにエアコンを外す作業の事をポンプダウンと言います。

正しくポンプダウンを行って環境に影響を与えないようにエアコンを取り外しましょう。
また、正しくポンプダウンをしないとエアコン内のフロンガスが足りなくなります。
そうすると、その後でエアコンを使いたい時に有料でフロンガスを足さなくてはならないという事になりますので、節約のためにも地球のためにも正しいポンプダウンの仕方を心得てから作業をするようにしましょう。

エアコンのガス回収作業を行う前に確認したいこと

エアコンを取り外す前にいくつか準備をしておかなければならない事があります。

エアコンを取り外す前に強制冷房運転のやり方を確認し、作動するかを確認します。

夏の温度が高い時でしたら、最低温度に設定して運転する事も可能ですが、冬の温度の低い時には、温度が制御されてうまく冷房運転ができない事がありますので、温度の低い時にはエアコンに備わっている強制冷房運転という機能を使ってエアコンを動かします。

最低温度でエアコンを稼働する場合には5分程度エアコンを稼働させます。

大抵の機種には強制冷房運転という機能が備わっていますので、ポンプダウンをする時には強制冷房運転と覚えておきましょう。
強制冷房運転はエアコンのメーカーによってやり方が違いますので、強制冷房運転をする場合にはお手持ちのエアコンの取り扱い説明書に従って操作をしてください。
この時、きちんと室外機が動いているか、暖房運転になっていないかという事を確認して作業を進めてください。

取り外したエアコンの運搬ルートを確保しておく。

せっかくポンプダウンをしても室外機の設置場所が狭いなどの理由で取り外した後運ぶことができないという事が起きてはどうしようもありません。
作業の前に室外機を運搬するルートがあるかどうかという事を確認しておきましょう。

強制冷房運転ができない時の対処法

強制冷房運転とはリモコンを使って冷房の運転ができない時に使う技です。
メーカーによっては強制冷房運転の呼び名が違う事があり、応急運転や試運転などと表記されています。
ですので取り扱い説明書に強制冷房運転という言葉が無い場合もありますが、エアコンが古い機種の場合にはそもそも強制冷房運転の機能が無い場合もあります。

強制冷房運転のスイッチやボタンが無い時には通常の冷房の最低温度でエアコンを運転させますが、エアコンを取り外す時期が冬場で最低温度での冷房の運転が難しい場合もあるかと思います。
そのような場合には室内機の温度センサーをドライヤーなどで温める事で強制的に冷房運転をする事ができます。

基本的には取り扱い説明書に則って使用し、どうしてもわからない場合には製造元のメーカーに問い合わせて確認をしましょう。

エアコンのガス回収方法!ポンプダウンの手順を解説

ではエアコンのフロンガスを回収しましょう。

道具は、プラスドライバー、モンキーレンチかスパナ、それから六角レンチです。
いずれもホームセンターで手軽に入手する事ができます。

エアコンのガス回収方法

外に出てエアコンの室外機のカバーをプラスドライバーを使って外します。
カバーを外すと電源につながるコードなどが出てきますが、あまり触らないようにしましょう。

カバーを外すと下の方に銅管とつながっているバルブキャップが二つあります。
銅管に直接つながっていない、外側に向かって付いているナットをモンキーレンチかスパナを使って二つとも外します。

それから、強制冷房運転をします。
これで室外機にフロンガスを閉じ込めます。

エアコンを強制冷房運転モードにしたら、そのまま室外機のもとへ行き、バルブを閉めます。
バルブは細いパイプに繋がっているものとバルブと太パイプに繋がっているものがありますが、まずは細い方を締めます。

このパイプは室内機と室外機の間をガスが行ったり来たりするパイプです。
細い方は室外機から室内機にガスを送るためのパイプで、太い方は室内機から室外機にガスを受け取るためのパイプですので、まず室外機から室内機にガスを送るのを止めます。
バルブは右に回すと締まります。

そのまま3分程強制冷房運転を続けたら室内機からのガスが室外機に移動しますので、太いパイプに繋がっているほうのバルブも締めましょう。

これでフロンガスは室外機に閉じ込められましたのでポンプダウンは完了です。

ここまでが完了したらエアコンの電源を切ってコンセントを抜きましょう。

それから、最初に外したナットを手で軽く戻して、銅管に繋がっているナットは外します。

これですべての作業は完了です。

エアコンのガス回収がうまくいかない!ポンプダウンが失敗した時の対処方法

ポンプダウンの最後、銅管に付いているナットを外した時に、炭酸飲料のペットボトルを初めて開ける時のような、「プシュッ」という音が聞こえたらポンプダウンは成功ですが、「プシューーー」といつまでも音が鳴りやまない場合にはポンプダウンが完全に終わっていませんのでもう一度ナットを締めなおして最初からやり直しましょう。

また、ポンプダウンの作業を続けるうちに、何かおかしいと思った時にはすぐに作業を中止しましょう。

ポンプダウンはガスを扱う作業ですので、やり方を誤ると最悪の場合、室外機が破裂してしまう可能性もあります。

室外機が破裂しないまでも、エアコンが壊れてしまう事もありますので、様子がおかしいと感じたらすぐに専門の業者やメーカーに問い合わせをしましょう。

簡単な作業ですが、ちょっとしたミスで甚大な被害が出てしまう場合もあります。
異変を感じた場合には素人判断で続けずにプロの支持を仰ぎましょう。