富士山への登頂は、国内からの人気はもちろん海外旅行者からの人気もとても高く多くの登山客が訪れています。
富士山登頂の記念に溶岩を持ち帰る人が後をたたないそうですが、この行為は違反になる事をご存知ですか。
記念に持ち帰りたいという気持ちはわかりますが、写真に収めるなどしましょう。
富士山を登るときの服装などについてもご紹介します。
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富士山の溶岩を持ち帰りしては駄目なのでしょうか
富士山2013年に関連する場所とともに世界文化遺産に登録された富士山。世界的にも注目が集まり国内外からの観光客も急激に増えました。
それに伴って問題となっているのが、富士山の溶岩を持ち帰ろうとする人たちです。国立公園内ある富士山から岩石などを持ち出すことは自然公園法で禁じられています。
山梨県では観光客や登山客が溶岩を持ち出そうとしたところを県の職員やパトロールに発見されたケースが目立ち、注意した上で回収したことが何度もありました。
登山道などには溶岩の持ち帰りを禁じた掲示をしているのですが、ただの石ころと同じようにしか考えていないのか気軽にお土産のつもりで持ち出そうとする人が跡を絶ちません。
富士山への登山では、持ち帰るものは思い出と写真にとどめておきましょう。加えて自分がだしたゴミを持ち帰ることもお忘れなく。
富士山の溶岩の持ち帰りはNGです
富士山にある溶岩を持ち帰ろうとすると、周囲をパトロール注意の県職員などに止められて石は回収されてしまいます。
溶岩以外にも、国立公園内の植物や動物を持ち帰ることは全て違法行為。悪質でなければ、回収され注意を受けるだけで済むかもしれませんが、自然公園法に触れると「懲役6ヶ月、または50万円以下の罰金」との定めがある犯罪行為になります。
たかが石ころ、たかが草花と思ってはいけません。貴重な高山植物が違法な持ち帰りで絶滅の危機に瀕するケースは珍しいことではないのです。
溶岩についても、一握りの石ころと思っても数千人、数十万人と登山する人たちがみんな少しずつでも持ち帰ってしまえば、いつか山の形が変わってしまう可能性だってあります。
日本では山は神様がいる神聖な場所であるとされることが多く、特に富士山は日本人の山岳信仰の頂点に座する山でしょう。
山の神様からのバチが当たるかもしれませんよ。ちなみに、富士山は浅間神社の管轄下にあり、富士山にあるもの全てはその神様のものということになるのです。
富士山に登る際には知っておきたいマナー
富士山の自然をそのまま保護するために
富士山にある全てのものは自然公園法や文化財保護法によって無許可での採集や持ち出しを禁じています。動物や昆虫を捕まえたり、その食料となる木の実や草花も生態系への影響が懸念されます。
溶岩はもちろん、小石程度でも持ち帰りや意図的に場所を移動することも禁止しているのです。
海外の観光地でも問題になることがありますが、記念にといって石や木に落書きしたり傷付ける行為もしてはいけません。
持ち帰るべきものは溶岩ではなく「ゴミ」
ここまで「持ち帰ってはいけないもの」のお話をしてきましたが、逆に絶対に持ち帰るべきものがあります。
それは自分が出したゴミです。あれだけ大きい富士山ですが、多くの観光客が訪れるため、たかが一片のゴミが大問題になってしまうのです。
想像してみてください。せっかく登った富士山に点々とゴミが落ちていたらどう思うか。美しい景観を守るためには、一人一人が確実に自分のゴミを持ち帰る必要があります。
平地の街中では清掃業者などがきれいにしてくれることもありますが、富士山の上ではそうはいきません。
自分のゴミは確実に持ち帰ること、そもそもゴミを出さないよう持ち物を考えることが大切です。
富士山登山には準備万端ででかけましょう。持ち物・準備について
富士山に登る時の服装
Tシャツとサンダルのような超軽装で富士登山へ向かおうとする外国人を見かけますが、富士山頂は平地と20度前後の温度差があります。気温の変化に対応できる服装を心がけましょう。
真夏であっても長袖、ウインドブレーカーは必須。動きやすく防寒できる服装で軍手などの丈夫な手袋も必要です。紫外線対策と防寒に帽子も用意しましょう。
靴・靴下は動きやすいものを準備しよう
底が厚くくるぶしまで足首全体を覆うような登山靴がおすすめです。それがない場合でも運動靴など動きやすいものを履き、間違ってもサンダルやヒールはやめましょう。
靴下は防寒とクッション性がある厚手の物を選んでください。吸水性があるものがいいですね。
広めのザック・リュックに必要なものを入れ、ゴミはしっかり持ち帰りましょう
ストラップが広めのザックで、体全体で重さを支えられる構造の物を選びます。中に入れるもの(特に衣類)は、突然の雨に備えてビニール袋に入れておきましょう。
その他、タオルは汗を拭くと当時に日除けとしてかぶったり、首に巻いて防寒するなどいろいろなシーンで役立ちます。
長く愛されてきた富士山を美しいまま後世へと伝えていこう
日本人の信仰の対象でもあり、日本という国を象徴するものの一つである富士山。
世界文化遺産登録で世界中に知られたことは嬉しいのですが、観光客の急増は嬉しい事ばかりではありません。
登山客・観光客のマナーが問題になる自然物の持ち出しやゴミの増加などで、その景観が危ぶまれる事態にもなるのです。
「自分がこの一つの石ころを持ち出したくらいで富士山は変わらない」
「ゴミくらい放置しても、どこかに飛んで行ってしまうから平気だろう」
そんな勝手な思い込みが、何千人・何万人も積み重なると何が起こるでしょう。
古くから富士山は神様がいる神聖な場所だとされてきました。本当に神様がいるかどうかは誰にもわからないかもしれませんが、そうして美しい場所を守ってきた歴史を現代の私達も引き継ぎ残していく気持ちを忘れてはいけませんね。