幼児向けにサッカーの練習メニューを考える時にまず知っておきたいこと。それは、サッカーの楽しさを教えることです。
スパルタ式で幼児に色々教えても、ただサッカーを嫌いにさせてしまうだけです。
では、幼児にはどのような練習メニューがいいのでしょうか。
サッカーの楽しさを知ってもらうにはどうしたらいいのか、幼児向けのサッカーメニューについてご紹介します。
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幼児向けにサッカーの練習メニューを考える時のポイント
同じサッカーでも教える相手が小学生の場合と中学生の場合では、教える内容もトレーニング方法も異なりますよね。
特に小学校入学前の小さい子が相手なら、より気を使わなくてはいけません。
そんな幼児向けにサッカーの練習メニューを考える時のポイントについてご紹介します。
まず、幼児にサッカーをさせる上で一番重要なのが、「サッカーは楽しい」と理解して貰うことです。
いきなり難しい動きや、激しく疲れてしまうような練習内容でしたら、子供たちもサッカーが嫌いになってしまうかも知れません。
最初はゲーム感覚で覚えられるような内容にして、子供にとって負担が少なくて楽しいものにしましょう。
そしてボールに慣れてきたら、徐々にレベルアップさせていけば良いのです。
かける言葉も褒めることを中心に行っていきましょう。
幼児向けサッカーの練習メニュー、ボールを使った遊びからスタート
幼児向けサッカーの練習メニューは、ボールを使った遊びからスタートしましょう。
誰でも最初はボールを蹴ることから始めます。
地面に置いたボールを蹴らせるだけでも良いですが、何度かやっているうちにすぐに子供は飽きてしまいます。
いくつかゲームのパターンを作っておき、子供たちが飽きたかなと思ったタイミングですぐに次のゲームに移るようにしましょう。
また、最初はルールがわからずに手を使ってしまう子供が多いと思いますが、そこは厳しくせず、ボールに慣れさせることを優先させましょう。
- 的当て
箱でも立てた板でもなんでも良いので、それを的にして蹴ったボールが当たったら、ポイントになるなどするゲームをしてみましょう。
最初は距離を近くして、簡単に当たるようにしてあげると、子供も楽しめます。 - ボールストップ
誰かが転がしたりバウンドさせたボールを足を使って止めさせるゲームをします。
上手にボールを足で止めることが出来たり、ボールを後ろに通らせないようにセーブ出来たら褒めてあげましょう。 - ボール運び
いわゆるドリブルの練習ですが、最初は短い距離でゴールできるようにしましょう。
横に逸れて手を使ってしまうこともあるかと思いますが、あまり厳しくチェックせず、ゴールできたことを褒めてあげましょう。
幼児1人でもできる、サッカーの練習メニュー
幼児1人でもできる、サッカーの練習メニューについてもご紹介します。
ボールに慣れさせることも大切ですが、足の動きが良くなるようなメニューも取り入れていきましょう。
足の動きが良くなるような練習メニュー
ひとり追いかけっこ
追いかけっこといっても、追いかける対象はボールです。
自分で投げたり蹴ったりしたボールを素早く追いかけて捕まえ、再びボールを蹴り出すことを繰り返させます。
ボールが遠くへ行かないように、しっかり見てあげましょう。
ケンケンパ
ボールは使いませんが、足運びの練習としては最適なのがケンケンパです。
基本のケンケンパ動き以外にも、「ケンケンケンパ」、「パーケンパーケンケン」などイレギュラーな動きをさせたり、踏む場所をランダムにさせても良い練習になります。
後ろ歩き、横歩き
後ろに歩いたり、横に歩いたりするなどの動きもサッカーを行う上で役に立つ動きなので、取り入れていきましょう。
ただし、小さなうちは後ろに軽く歩いただけでも転びやすいので、最初はゆっくり歩かせるようにしましょう。
親子でサッカーの練習をする際の注意点
親御さんもサッカー経験がある場合や、運動が得意な場合は、親子の1対1で練習に付き合ってあげることもあるでしょう。
そのように親子でサッカーの練習をする際の注意点についてもご紹介します。
サッカーの練習で注意すること
怒りすぎない
親子ですと、監督や先生とは違い、少し強めに怒ってしまうのはよくあることです。
しかし、相手は幼児ですから、あまり厳しく接するとすねてサッカーが嫌いになってしまう可能性もあります。
危険な行為をする以外はあまり怒りすぎないようにしましょう。
親ばかり勝たない
負けず嫌いの親御さんですと、手加減をせずに全力で子供に勝とうとすることもありますが、大人と子供のチカラの差は歴然としていますので、そんな高すぎる壁を見せつけられた子供は、諦めてしまう可能性もあります。
かといって、100%子供に勝たせるというのも、成長の伸びが悪くなってしまいますので、親がほどほどに負けてあげて、時々勝つくらいにしてあげましょう。
「まだ子供」という事を忘れない
子供のなかには、最初から運動神経が高かったり、体力がある子もいますが、だからといって、小学生や大人と変わらないような練習メニューにしたり、難しいテクニックの練習を無理にさせないようにしましょう。
むしろ子供がやりたがるのでしたら構いませんが、「まだ子供」と言う事は常に頭の中に入れておきましょう。
与えられたサッカーの練習メニューをこなすためにも、褒めてサッカー好きにさせることが一番
幼児のうちから与えられたサッカーの練習メニューをこなすためにも、褒めてサッカー好きにさせることが一番です。
褒める時のポイントについてもご紹介します。
褒めてサッカー好きにさせるポイント
本当の事を褒める
他の子と比べて明らかに下手なのに「一番上手!」、「プロみたい!」などと褒めると、子供が卑屈になってしまったり、自分を客観視出来ない誤った見方をする子になってしまいます。
そうならないように、「一生懸命走ってたね」とか「蹴ったボールが遠くに飛んでたね」など、子供の良いところをひとつでも見つけて、そこを褒めてあげるようにしましょう。
褒め言葉にバリエーションを持たせる
子供が上手く出来たら、「出来たね」とか「スゴイ!」などと声をかけてあげると思いますが、もう少しバリエーショを持たせた方が子供のモチベーションも上がります。
といっても、そんなに難しい言葉は必要なく、「今の動きカッコ良かったね」とか「いい感じ!」、「上手だね」くらいで十分です。
得意な事、好きな事を中心にさせる
子供のモチベーションを上げるには、成功体験をさせることです。
例えば、的当てが得意だったら、個人練習の時にも的当てを中心にさせるようにしましょう。
また、あまり得意ではない練習内容でも、その子が好きであれば、その練習メニューを積極的にさせてあげましょう。
そのようにして、子供が練習嫌いにならないようにしてあげることが大切です。
幼児のうちからサッカーの練習をさせることは、とても良いことです。
練習メニューをその子に向けた楽しいものにしてあげれば、サッカーが好きになるだけではなく、将来の日本代表になることだって、夢ではないかも知れません。