国民的人気を誇る日本のボクシング。
プロボクシングになろうと決意する方もいると思いますが、気になるのが引退後の生活です。
年齢が若いうちに引退する選手が多いため、第二の人生を歩む際に様々な壁にぶち当たります。
ボクシングは現役時代も引退後も、実力があり強い選手でないと、何事にも優遇されないのが現実のようです。
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ボクシングを引退する年齢の平均は?
日本のボクシング界においては、ボクサーを引退する平均年齢は23歳と言われています。23歳と言えば、一般的にはストレートで大学を卒業して、まだ社会人1年目か2年目の頃。会社内においてはまだまだ新人という年齢ですが、すでにボクサーとしては引退する時期にさしかかっているなんて、予想よりも遥かに厳しい世界なのですね。
引退という言葉からは、どうしても体力の限界が原因で辞めてしまうイメージがありますが、そもそも体力の限界が引退理由となるのは、ごく一部のトップレベルの選手たちだけのようです。それ以外の選手は、何度も何度も試合を重ねても結果が出ず、才能のなさを感じて引退という道を選ぶことも多いのだとか。
また、中にはひとつの試合に負けたことで、潔く引退を決意する選手も多く、10代のうちにボクシングを引退してしまう選手もいるため、それらを含めての平均した引退年齢が23歳となっているのです。
実際に、ボクシングだけで生計を立てていけるのは、日本チャンピオンくらいのレベルにならないと難しいようですから、元々の才能や体力に加えて、並々ならぬ精神力がなければ、ボクサーとして長く戦っていくことは出来ないでしょう。
若い年齢で引退してしまうボクシング、その後の人生とは?
引退する平均年齢が23歳というボクシングの世界ですが、引退後の第二の人生はけっして華々しいものばかりではないようです。
世界チャンピオンを経験したような有名選手であれば、その知名度を生かして、芸能界に転身する人もいますが、これも向き不向きはありますし、よっぽど魅力的なキャラクターでなければ、なかなか上手くはいかないでしょう。
このようなごく一部の選手を覗いて、ボクシングを引退したそれ以外の選手は、その後ボクシングとは全く関係のない仕事につく人が大半のようです。
一般社会においては、そもそもボクシング経験を活かした職業というのはほぼ存在しません。ボクシングを引退したあとは、普通に会社勤めをするか自営業を営むか、といった選択肢くらいしか残されていないのが実情です。
また、ボクシング漬けの生活をしていた選手たちに対しては、「ボクシング以外のことをあまり知らないだろう」と、最初から騙す目的で近づいてくる怪しい人間も大勢おり、引退後にそそのかされて起業してしまい、大失敗をしてしまうケースもあるようです。
ボクシングは年齢に関係なく引退後の生活に不安を感じている
ボクシングの世界タイトルマッチに出場するくらいの実力があるプロボクサーの中には、過去に負けた経験がなかったり、1敗しかしていないという選手もざらにいます。これは才能もさることながら、厳しい世界で生き抜くために、いかに努力をし続けてきたかという証でもあります。
ボクシング選手の中には、たった1敗しただけで現役引退を決意してしまう選手も少なくありません。ボクシングはパンチを浴びれば浴びるほど、頭部へのダメージが非常に大きく、一つ間違うと命にも関わることもあります。当然、その他の格闘技と比べても試合数は少なく設定されており、1つ負けることの重さがとても大きいため、1敗したことで上に上がるチャンスを失い、そのまま引退してしまう選手も多いというわけです。
また、ある程度の年齢にもなれば、現役を引退したあとの生活についても考えなければなりません。若いうちからボクシングに打ち込んできたのであれば、学歴重視の一般企業などへの就職は難しく、いつまでも現役生活にこだわるよりも、早い段階で第二の人生を歩んだ方が良いのでは?と、葛藤しながらボクシングを続けている選手たちも、けっして少なくはありません。
ボクシングは実力の世界!引退後優遇されるのは強い選手だけという現実
ボクシングはなんと言っても実力こそ全ての世界です。他の格闘技に比べてもまだまだボクシング人気は根強いですが、ボクシングだけで生計を立てていけるのは、本当に限られたごく一部のトップ選手だけで、昔から「贅沢な生活を手に入れるためには、まずは世界チャンピオンになれ!」と言われているくらい、それくらい現実は相当厳しいものなのです。
日々ハードなトレーニングを続けていても、本当に才能がなければ、大きな試合に出場する機会すら与えられません。試合に勝ち続けてスポンサー契約をしてくれる企業が現れない限り、わずかなファイトマネーだけで生活していくことは難しく、それぞれに別の仕事やアルバイトをしながらボクシングを続けているのです。
引退後も悠々自適の生活を送れるのは、世界チャンピオンを経験したトップ選手だけです。彼らはすでに知名度もあるため、現役引退後も芸能界などで活躍している人も数多くいますが、それは本当に稀なケースです。
ボクシング協会は選手の引退後の生活についてサポートはしないの?
ボクサーに限らず、各スポーツ団体では、アスリートの引退後の生活を支援するために、様々な取り組みが行われています。日本ボクシングコミッションにおいては、そのサポート活動の一環として、2007年には初めて元プロボクサーを対象とした警視庁警察官・職員採用説明会が開かれ、この活動のおかげで元プロボクサーから初の警察官が誕生しました。
サッカーのJリーグでも、引退後の元Jリーガーのために2002年にはキャリアサポートセンターを設立しましたが、残念ながら2012年に廃止されてしまいました。当初は引退した選手に対して受け入れ先である企業をマッチングしたり、現役時代から引退後の生活を意識することを目的に、企業でのインターンシップを実施していましたが、実際にこの制度を利用する選手は少なく、現役の段階でこの先の選手たちの引退後の生活に目を向ける余裕のある監督も少なかったことが、その原因となったようです。