ペットショップやお祭りの時の金魚はもう大きくなっていますが、稚魚から自分で育ててみたいという人も多いようです。
しかし、金魚を稚魚から育てることは難しく、大きくならないこともあるとも言われています。
では、金魚を稚魚から育てる場合のコツはあるのでしょうか?
金魚の稚魚が誕生してからの育て方とそのコツについて説明します。
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金魚の稚魚が大きくならない理由とは?
金魚はお祭りの金魚掬いで獲ったから、育て始めたという人もいるのではないかと思います。
毎日エサを上げていると催促するようにもなり、愛着のわく魚ですよね。
金魚の魅力にハマってしまうと、金魚を稚魚から育ててみたいと思う人も多いのです。
しかし、金魚の稚魚の飼育は少し難しいのです。
稚魚がなかなか大きくならないという悩みを耳にします。
金魚の稚魚が大きくならない理由の1つに「水槽のサイズ」があります。
稚魚は数十匹という数の場合が多いですよね。
その沢山の数の稚魚を水槽で飼育していると、稚魚にとっては狭い空間になります。
広く大きな水槽でのびのびと飼育していると、あっという間に大きくなります。
反対に、狭い水槽だとなかなか成長しない事が多いのです。
その場合には、水槽を大きくしたり、数を増やして分けて飼育することで改善できます。
また、餌も見直してみましょう。
餌は一日最低でも5回与えます。
そして、栄養豊富な活エサが望ましいです。
ブラインシュリンプ、ミジンコなどです。
ゾウリムシなどは自分で繁殖させることも出来るのでおすすめです。
金魚の稚魚が誕生してからの育て方とは?大きくならないこともある?
稚魚が孵化してから始めの1ヶ月は育て方が、最も難しい時期と言えるでしょう。
孵化した後の2~3日は、稚魚はじっとしていてお腹についているサイノウの栄養で成長します。
そのため特にお世話は必要ありません。
エアレーションを緩くすることと、温度管理には気をつけましょう。
始めの1ヶ月はろ過装置が使えないため、水が汚れやすくなります。
餌を与えるようになってからは、水質を保つために餌の食べ残しなどはスポイトで吸い取るようにしましょう。
水換えは基本的に行わないのがベストですが、汚れがひどい場合には稚魚のストレスにならないように静かに行います。
稚魚を吸いこまないように注意しましょう。
1ヶ月経つと、稚魚も大きくなって多少の水流でも泳げるようになります。
そのため、ろ過装置が使えるようになります。
ろ過装置の吸込口には、稚魚の吸い込みを防ぐためのネットを取り付けましょう。
この時期から稚魚同士が共食いを始めます。
4ヶ月頃になる、金魚の体に模様が現れて、体の様子もハッキリとわかるようになります。
サイズによって選別して、水槽を分けて育てるのが良いでしょう。
金魚の稚魚が大きくならない原因は栄養にも関係がある?
金魚の稚魚は、屋外の池などの金魚の繁殖に適した環境であれば、豊富なプランクトンが存在していて、自然と大きく成長する可能性があります。
しかし水槽での飼育の場合には、飼育者がお世話しなくては大きく育つのは難しいでしょう。
稚魚は普通の金魚の餌は大きすぎて食べることが出来ませんから、稚魚用の餌を用意する必要があります。
稚魚は孵化して数日は水槽のガラス面や水草などにくっつくようにして、動かずにじっとしています。
数日すると餌を求めて動き出すようになります。
この時期に十分な栄養を得ることが出来ないと、大きく育つことが出来ません。
稚魚の餌には栄養価の高い活き餌がおすすめです。
ブラインシュリンプやミジンコ、ゾウリムシなどです。
人工飼料に比べると手間やコストがかかりますが、栄養価を考えると活き餌がベストでしょう。
金魚を稚魚から育てることは大変です
金魚の産卵から孵化、そして成魚へ成長する姿は、生命の神秘を間近で実感することが出来るでしょう。
そのため、長く金魚の飼育をしていると、その場面に立ち会いたいという思いも出てくるはずです。
しかし、金魚を稚魚から育てることは、とても大変な作業です。
金魚を稚魚から育てることを困難にしているのは、稚魚がとても小さく弱いからです。
稚魚は成魚の餌を食べることが出来ないため、専用の餌を用意して十分な栄養をとらせないと大きく成長できません。
成魚の餌に比べて手間もコストもかかります。
吸い込む可能性があるためろ過器などを使うことが出来ないので、水質管理には特に注意が必要になります。
食べ残した餌はスポイトなどで吸い取らなくてはいけません。
そんなに手間をかけて飼育しても、親や外の成魚に食べられてしまう可能性もあるのです。
これらのことが、稚魚の飼育は難しいと言わせているのでしょう。
金魚の体温について理解しよう
金魚は水中で過ごしていますし、直接触れる機会はあまりないので、金魚の体温を気にかけている人はあまりいないと思います。
金魚は水温によって体温が変化する変温動物
水温が低いと金魚の動きは鈍くなり、高いと活発に行動するようになります。
実は、金魚は0度~35度くらいの範囲でも生きていられると言われています。
ただし、この温度は金魚にとっては限界の温度です。
金魚が元気に活動出来る適温は15度〜28度と言われます。
変温動物なので、水温が急激に変化すると金魚の体温も急激に変化することになり、それは金魚にとっては大きなストレスとなります。
水温の急激な変化によって病気になったり、弱ったりするのはそのためです。
水温の変化でもっとも気をつけないと行けないのは水換えのときです。
水換えは飼育水の水質も変化しますから、それと同時に温度も急激に変化すると2種類のストレスが金魚にかかることになります。
水換えの時には、温度合わせを必ず行うようにしましょう。