ウーパールーパーの水槽に水草を入れていると、その水草をウーパールーパーが食べることもあるため驚いてしまいますよね。
なぜウーパールーパーは水草を食べるのでしょうか?もし食べても健康上の問題はないのでしょうか?
ウーパールーパーが水草を食べる理由とその必要性、そしてウーパールーパーに向いている水草の種類について説明します。
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ウーパールーパーが水草を食べる理由と健康への影響について
ウーパールーパーはとても食いしん坊な生き物なので、水槽の中をよく観察してみると、中の水草も食べてしまっていることがあります。エサを与えているのも関わらず、水草を食べてしまうのには、何か特別な理由があるのでしょうか?そもそも、ウーパールーパーが水草を食べること自体は、問題はないのでしょうか?
結論から言えば、あまり良いことではありません。多少の量であればそれほど問題はありませんが、水草を大量に食べてしまうと消化が上手く出来ないのです。それに、水草には寄生虫の卵が付着していることもあるため、水草とともにお腹に入ってしまっては大変ですよね。
なぜ水草を食べてしまうのか
やはりエサが足りていない可能性があります。お腹が空いてもエサが足りないので、仕方なく水草を食べているのだとしたら、エサの量を調節してやることで解決出来るでしょう。
また、ウーパールーパーはあまり目が良くないので、エサと間違えて水草を食べてしまっている可能性も否定はできません。
よく食べるウーパールーパーには水草もエサになってしまう可能性も
では、ウーパールーパーが水草を食べないようにするために、ただエサをたくさんあげれば良いのかというと、けっしてそうではありません。ウーパールーパーは食いしん坊なので、エサをあげればあげた分だけ食べてしまうため、食べすぎて吐いたり、下痢をしたりすることがあるのです。
それに、大量に食べきれないほどのエサを与えてしまうと、食べ残して水質が悪くなってしまいますし、エサの食べ過ぎが原因で肥満になってしまう残念なウーパールーパーもいるのです。
水草を食べる時は餌を見直してみる
市販のエサの種類は色々あるので、どのような特徴があるタイプのエサなのかを確認してから与えます。水をあまり吸わないタイプのエサであれば、1日1回だいたいの時間を決めて、同じ量ずつ与えます。中には、食べてから消化するまでに数日かかるエサもあるので、それに合わせてエサをあげるタイミングを調整しましょう。
また、水を含むと膨張するタイプのエサの場合は、お腹の中で膨らんでしまうので、あげすぎに注意しましょう。
メダカなどをエサとして与える際には、感染症を予防する意味でも、薬で消毒してからにしましょう。
水草を食べるウーパールーパーに向いている水草の種類とは
そもそもウーパールーパーの水槽に水草を入れる目的は、水草が水槽内の毒素を吸収して、水質を維持してくれるという役割を担ってくれるためです。水草を購入してきた際には、薬などでキチンと消毒してから水槽内に入れるようにしましょう。
水槽内に水草を入れている場合は、水槽の大きさなどにもよりますが、だいたい3~5日ごとに全体の1/3ほどの水を入れ替えることで、上手く水槽内の毒素を排出することが出来ます。
ウーパールーパーの水槽に適している水草
アナカリスです。オオカナダモと言ったほうがわかりやすいでしょうか?理科の光合成の実験で使われたりするので、名前を聞いたことがあるという人も多いでしょう。
育てるのに最適な水温は20℃~28℃くらいですが、それより水温が低くても大丈夫です。比較的高度が高い水を好み、中性からアルカリ性のpHに適応します。
アナカリスは環境に適応する能力が非常に高いため、生育環境が整ってしまうと、みるみるうちに水槽全体を覆ってしまうほどに成長してしまいますので、適度に量を調節する必要があります。
ウーパールーパーの繁殖を考えている人には水草は必要です
水槽内に入れた水草は、水質環境を良い状態に保つためのフィルターの役割をしてくれるとともに、他にも別の役割もあります。
ウーパールーパーを育てる際によく使われるアナカリス(オオカナダモ)という水草ですが、理科の光合成の実験で使われるくらいですから、もちろん水槽の中でも光合成を行ってくれます。水槽内に水草を入れておくことで、光を浴びた分だけ酸素を生成し、水中に酸素を供給してくれるのです。
それ以外にも、とくにウーパールーパーを繁殖させる際には、水草は必要不可欠です。ウーパールーパーは水草に卵を産み付ける性質があるのですが、もしも水槽に水草を入れていなければ、卵を水槽の底や側面に直接産み付けることになるので、そこから上手く繁殖させるのはかなり難しいと言えるでしょう。
ウーパールーパー飼育する上での注意点
ウーパールーパーを自宅で飼育する際には、水草以外にも注意したい点がいくつかあります。
ウーパールーパーは動くものに反射的に食いつく習性がある
1つの水槽に数匹同時に入れてしまうと、共食いしてしまう可能性が高いという点です。さすがに大人になると、エサと間違えることはなくなりますが、子供のうちは注意が必要なので、出来るだけ1つの水槽には1匹単独で飼うようにしましょう。
ウーパールーパーの水槽、夏場の水温管理
ウーパールーパーの生育に適した水温は5℃~26℃と比較的幅広いですが、夏場の暑い時期には水温がそれ以上に高温になってしまうことがあるため、夏場はファンクーラーを利用して水温を下げたり、水中の酸素量を増やして、より快適にしてあげる必要があります。