熱帯魚などを飼っていると、水槽に小さい白い虫がついていることがありますよね。
その気持ち悪さに驚く人の方が多いようですが、その正体は何なのでしょうか?すぐにでも駆除した方がいい?
害があるものばかりではない?水槽に発生する小さい白い虫の種類と駆除方法について詳しく説明します。
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水槽に小さい白い虫がいる!その正体とは?
熱帯魚の飼育を楽しんでいる人であれば経験したことが多いのではないでしょうか。それは、水槽に発生する微生物です。実際に水槽に発生しやすい微生物についてご紹介していきます。
- ヒドラ
イソギンチャクのように触手をのばし、ゆらゆらと水槽のガラス面などに付着して揺れているものがあれば、ヒドラの可能性が高いです。ヒドラの触手には毒があるため、厄介者扱いされることの多い微生物でもあります。水槽の中に、ゴールデンハニードワーフグラミーを入れておけば、それがが食べてくれるとの話も聞きます。 - ゾウリムシ
学校で習った事もありますよね。ゾウリムシの大きさは90~150µmくらいです。かなり小さい微生物で、円筒の細長い形をしています。ゾウリムシは雑魚のエサにもなる、特に害のない微生物です。
水槽に発生した小さい白い虫は【ケンミジンコ】かも?駆除する方法は?
水槽の中に白い物があったら、それはミジンコの可能性もあります。水槽の中に発生することが多いミジンコは「ケンミジンコ」というもので、大きさが0.5ミリメートル以下のとても小さな微生物です。
もしも水槽の上をぴょんぴょん跳ねているようであれば、それはケンミジンコの可能性が高いです。
ケンミジンコが発生する原因は、水槽の中に入れる水草などに付着していることになります。
ケンミジンコが発生してしまっても、水槽の中の熱帯魚には悪い影響を与えません。それどころか、水槽内部の有機物を分解してくれる働きもしてくれる微生物でもあります。
駆除しようと考えるかもしれませんが、害はありませんのでそのままの状態でも大丈夫です。
ですが、見た目にはあまり綺麗なものではありません。綺麗にしておきたいアクアリウムの中にたくさんのケンミジンコが発生してしまうと、鑑賞するときにいい気分はしませんよね。
対処法としては、水槽の中の水を交換することが有効です。
水質の変化に敏感な微生物ですので、水交換をしているうちに自然と消滅してくれます。
ですが、再び水草などに付着していることが原因で発生する可能性もあります。
ミジンコを捕食するメダカを入れて飼育するのもおすすめの方法です。
水槽の中に小さい白い虫【ミズミミズ】が発生する原因とは?
水槽の中のガラス面をくねくね登っている白い物体があったら、それはミズミミズの可能性が高いです。
ミズミミズは、熱帯魚やアクアリウムをやっている人であれば見かけることもありますよね。ミズミミズが発生してしまう理由は、単純に水質が悪化していることが原因として考えられます。
ミズミミズが水槽の中に発生していても、大抵の場合は数が少ないためあまり目に付くことはありません。
ですが、人間の目で見てわかる程の量になったのであれば、熱帯魚に与えるエサの量が多くなって食べきれず、それがミズミミズの餌となって数が増えて行ったことが考えられます。
水道水で水槽を立ち上げたとしても、お店で水草などを購入してきたときにそれにミズミミズやミズミミズの卵などが付着していると、水槽の中でそれが孵化して発生してしまうことが考えられます。
ミズミミズの卵は水の温度変化に強いため、簡単に侵入を食い止めることはできないでしょう。
水槽にいる1㎝くらいの小さい虫が気持ち悪い!その正体は?
水ゲジと呼ばれることもあるミズムシも、水槽の中に発生することがある虫です。
ミズムシの体長は1センチメートル~2センチメートルほどで、水草やエビの水槽などから混入することがあります。
水槽の中の生態に影響を与えることはありませんが、見た目があまり良いものではないため、アクアリウムをしている人からは嫌われてしまう存在です。
例えて言うなら、水槽の中にいる白っぽいゴキブリとでも言うのでしょうか・・・。
水槽の白い小さい虫、ミズムシの予防と対策
ミズムシの対策
熱湯で水槽の中の底床や底砂を洗います。水槽のリセットを行なうということですね。60℃程度のお湯で洗浄してください。
ミズムシの予防
侵入経路にもなっている水草をしっかりと洗いましょう。特に、無農薬の水草を使う場合は水草から水槽の中に侵入させてしまう原因にもなります。
川の水や池の水をそのまま使う事も、水槽の中に侵入させてしまう原因になります。
海水魚の水槽につく白い虫は何?
海水魚の水槽を立ち上げてから約2週間が経過した頃、その日の午後にはクマノミが届く予定だったのですが、水槽をよく見てみると表面に白い物体がびっしりとついていました。
よりによってなぜこんなときに・・・と落胆し、その白い物体をよく見てみると、私の脳裏にある知識が浮かびました。
これってもしかしたらコペポーダかな?と。
コペポーダというのは、カイアシ類と言われ、ケンミジンコやヒゲナガミジンコと呼ばれることもある微生物です。
顕微鏡を使って見るほど小さいサイズで。0.2ミリメートル~10ミリメートルほどの大きさの物体です。
このコペポーダ、とても広範囲に生息していて、深さ約10000メートルの深海から、標高5000メートルの陸水、温度が60℃近い温泉の中にも生息しています。
こんなに広範囲に生息している生物は、コペポーダ以外にはいないのではないでしょうか。
このコペポーダ、クマノミのエサになるとのことなので、そのままの状態にして午後からやってくるクマノミを迎え入れることにしました。
我が家のコペポーダの運命はクマノミに委ねることに。
生き物の世界には色々な不思議がたくさんあるものです。