平泳ぎをするとなぜか沈む子供はいます。沈む原因は必ずありますので、その原因にそった指導をする必要があります。
平泳ぎの息継ぎで沈む子供にはどう指導するべき?平泳ぎをすると足が沈む原因とは?平泳ぎをすると身体が沈む子供へ教える時のポイントとは?
沈むことはないけど前になかなか進まないこともあります。前に進まない原因と対処法についてもご紹介します。
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平泳ぎの息継ぎで沈む子供にはどう指導するべきか
水泳の中でも、平泳ぎは見た目は簡単そうに見えますが、実際泳いでみるとわかるように手と足を交互に動かさなくてはいけないため、平泳ぎをマスターするためには泳ぎ方を飲み込むまでに時間がかかることもあります。
特に、平泳ぎを始めたばかりの子供に多いのは、平泳ぎの息継ぎの時に体が水に沈んでしまい、上手く息継ぎが出来ないということです。
このように体が沈んでしまう原因はいくつか考えられますが、もっとも多いのが顔が水面から上がっている時間が長すぎることです。
たくさん息をしようと顔を上げれば、その分、腰が下がる体勢になります。
1番良いのは、短い時間で、息継ぎの前に息をある程度まで吐き、顔を上げた時に必要な空気を吸い込み、息継ぎを終わらせることです。
顔を上げて、息を吐き、吸うという動作をしていては、その分顔を上げている時間が多くなってしまうのです。
そして、平泳ぎでは、手と足の動かし方が鍵になりますが、手の掻き方が下向きになっていれば体が沈みやすくなってしまいます。
お子さんの泳ぎ方を色々な角度から観察してみると、体が沈む原因が分かってきます。
子供が平泳ぎをすると足が沈むのはなぜなのか
平泳ぎに限らず、正しいフォームで泳ぐためには、まずは水に浮く基本の姿勢をしっかり取れることが重要です。
なんとなく体が浮くからといって、自己流で泳いでみても泳ぎが上達することは難しいでしょう。
平泳ぎをしていると足だけが沈んでしまうという子も多いようです。
このような場合は、泳ぎ方の前に、まずは水に正しい姿勢で浮いているのかを確認してみましょう。
水に浮くためには、体の力を抜き、体が床と水平になる姿勢を取ります。
両腕を伸ばし、体を反らせ、顔を前に出すということを意識すると、自然と体が浮くようになります。
下半身が水中に沈んでしまうと、水の抵抗をたくさん受けるため、上手く前に進むことが難しくなります。
息継ぎの際に顔を上げている時間が長いことや、足を引きつけてから蹴るまでに時間がかかっている場合、足が沈みやすくなってしまうのです。
平泳ぎをすると身体が沈む子供へ教える時のポイント
平泳ぎの泳ぎ方はマスターしているけど、いざ泳ぐと体が沈んでしまうという場合、とりあえず、一つひとつ原因を取り除きながら、平泳ぎの完成形に近づけていくという方法がおすすめです。
平泳ぎは、手足を交互に動かしながら、息継ぎなどもしなくてはいけないので、一度に完璧な泳ぎ方にするのは難しい泳法です。
まずは、手の動きと足の動きをマスターすることが良いでしょう。
息継ぎなしで、バタ足で泳ぎながら、平泳ぎの手の掻き方で前に進むことから始めましょう。
何度も繰り返し、練習することで、平泳ぎの基本である進み方は出来るようになります
そして、肝心の「息継ぎ」をこの動きに少しづつ加えていきます。
まずは3回掻いて、1回息継ぎ程度の回数で、問題なく出来るようになったら、1回掻いて1回息継ぎというように、完成形に近づけます。
平泳ぎの手足の動きで、前に進めるようになるということを目標にしましょう。
沈むを改善する平泳ぎの練習方法
平泳ぎで、前に進むためには、足を引きつけ、蹴るという動きが重要です。
特に初心者が平泳ぎで陥りやすいのが、「あおり足」で蹴ることです。
あおり足とは、足を引きつけた時に、足首が返らず伸びてしまう状態のことです。
この状態では、推進力が失われて上手く進むことができない原因になります。
正しい蹴り方を習得するために、「グライドキック」の練習をしていきましょう。
グライドキックとは、ビート板などを使わず、ストリームラインから「蹴伸び」の状態でバタ足することです。
グライドとは、直訳すると「なめらかな」という意味がありますので、なめらかに進むのが理想的ですね。
泳いでいるのに沈んでしまう理由には、正しいストリームラインを取っていないことの他に、水が怖くて腰が引けていることも考えられます。
平泳ぎが進まない原因と対処法
平泳ぎは、他のすべての泳ぎ方と比べると、動きが複雑で難しい泳法です。
また、水の抵抗を受けやすいため、スピードが出にくいという特徴もあります。
平泳ぎでは、何と言っても「足」の動きが推進力を決めますので、練習方法もキックを重視した内容が多くなります。
平泳ぎをしたことがある人はご存知かと思いますが、平泳ぎにおいてのキックは、ただ力任せにキックしても意味がなく、足首や足の裏などの動作も考えてキックしなくては前に進むことができません。
前に進むためには、足の裏で、水を後ろに押し出すようにキックすることや、足首自体を回転させながら使う必要があります。
また、後ろから前へいくための体重移動も大切です。
全体が、床と水平になるようなまっすぐのラインで泳ぐためには、体幹がしっかりしていなくてはバランスが保てませんので、足だけではなく、体幹も鍛えることが平泳ぎをマスターするためには大切なのです。
平泳ぎを上達させるには陸上練習も効果的
平泳ぎをマスターするためには、水中だけではなく、陸上でのトレーニングも効果があります。
平泳ぎでは、足首を使った動作がポイントなので、日頃から足首を前後左右に回すストレッチをして柔軟性を高めておくと、可動域が広がり、泳ぎの上達に繋がります。
また、キック力を高めるために、お尻から太ももを中心に筋トレをしておくことも効果的です。
下半身を効率よく鍛えるためのトレーニングは、自重を使ったスクワットがおすすめです。
両足を肩幅より広めに開いたら、両膝を正面に向けたまま、膝がつま先より前に出ないようにそのまま真下へしゃがみます。
余裕があれば、スクワットにジャンプの動作もプラスすると、キック力がより鍛えられます。