白点病治療のために鷹の爪を使用する期間と注意点について解説

金魚などがなりやすい病気の一つである「白点病」。その代表的な治療方法は塩浴ですが、鷹の爪を使った治療方法もあります。

しかし、どのくらいの量の鷹の爪を入れるのか、期間は何日間なのかよくわからない人も多いでしょう。

今回は白点病の治療のために鷹の爪を使用する方法や期間について説明します。初期症状であれば短期間で治すこともできますが、使用する場合は注意が必要です。

また、白点病の予防方法についてもご紹介します。水温などに注意して、白点病にならないように気をつけましょう。

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白点病に鷹の爪が効果的な理由や期間について

金魚など熱帯魚が感染しやすい病気の中に、白点病という病気があります。
ウオノカイセンチュウという寄生虫が原因となり引き起こされ、水槽内のように閉鎖している環境で飼育されていると発病する可能性が高くなります。

水槽の中の金魚などが一匹でも発症してしまうと、同じ水槽内の全ての魚に感染させるほど強力で、どんどん衰弱してしまう深刻な病気です。

実はこの白点病に、鷹の爪が効果的なのです。

鷹の爪の特徴でもある辛味のカプサイシンという成分が関係している

このカプサイシンには強力な殺菌効果があり、水槽内の水草やバクテリアに害を与えることなくウオノカイセンチュウを退治する力を発揮してくれます。

効果的な鷹の爪の使い方は、10リットルの水に対して鷹の爪を1本使用します

使用している水槽の大きさによって、鷹の爪の量を調節して下さい。

輪切りにして種を取り除いた鷹の爪を使用するのですが、鷹の爪が水槽内に広がってしまわないように、ネットなどに入れてから水槽に入れて下さい。

ただ鷹の爪を入れるだけですが、初期症状の白点病であれば二日程度で治すことが出来、大切な金魚などを早い段階で救ってあげることが出来ます。

白点病の治療のために鷹の爪を長期間使用した場合のデメリットについて

白点病に効果を発揮してくれる鷹の爪ですが、使用方法を一歩間違えてしまうとデメリットを引き起こすことがあります。

水槽に使用する鷹の爪の量が多い場合

水が変色したり、酸欠状態になってしまい別の形で金魚など熱帯魚を苦しめてしまうことになります。

また、長期間鷹の爪を使用し続けると、絶対的ではないですが危険を及ぼす可能性がある、ということが言われています。

白点病を完治させるための鷹の爪が原因で危険を及ぼしてしまっては、元も子もありません。

鷹の爪を使用する場合は、定期的に水を交換することや、使用する期間を一ヶ月以内にするという点に注意して下さい。

白点病に鷹の爪を使用する場合の注意点

白点病には鷹の爪が効果的ではありますが、やはり注意すべきこともあります。

まずは、あくまでも民間療法であることを理解して行うことです。
確実に効果のある薬品とは違うので、場合によっては完治させることが出来ないケースもあります。

効果がなかなか得られないからといって、鷹の爪を長期間水槽に入れたままにはしないで下さい

白点病は、初期では魚自身が痒みなどの違和感を感じることによって、泳ぎ方の異変や体を気にする様子が見られます。
しかし、この初期の異変の時点では、正直飼い主が気付けるケースは多くありません。

魚の体に白点が表れて、初めて白点病に感染していることに気付くことがほとんどです。

このように体に白点が見られたときには、すでに初期ではない段階に突入しています。
人間には小さく見える白点でも、なんとこの中に数千という数の寄生虫が潜んでいるのです。

初期症状の段階を過ぎてしまった白点病には、鷹の爪は思うような効果を発揮することは期待出来ないこともあります。

確実な白点病の治療を行いたいのであれば、初期段階を過ぎている場合は熱帯魚を取り扱っている店舗で薬剤を購入することかと思います。

白点病の効果的な治療方法と期間について

より白点病の治療に効果的なのは、塩浴と色素剤の使用です。

塩浴には、金魚などの熱帯魚は弱った体力を回復させる効果があります。
もちろん白点病にも効果があり、塩浴と薬剤を一緒に使用すると治療の効果を高めてくれる役割があります。

塩浴の濃度は0.5%にします。
塩浴が効果的であっても、濃度が濃いと反対に金魚を弱らせたり命を落としてしまうことにもなるので、濃度には十分注意して下さい。

色素剤はメチレンブルーがマラカイトグリーンが非常に効果があり、それぞれ効き目が異なります。

メチレンブルーは穏やかな効果で、魚への毒性の心配もなく使用することが出来ます。

マラカイトグリーンは非常に高く確実な効果はありますが、メチレンブルーに比べると毒性はやや高くなります。

魚自身が白点病を発症して、さらに明らかに弱っている様子ならマラカイトグリーンを使用してすぐに効果のある治療を行うべきです。

発症はしていても非常に弱っているわけではないなら、メチレンブルーを使用して根気よく治療を行っていきましょう。

白点病を予防するためには、水温に注意しましょう

最後に白点病を予防するための、大切なポイントについて紹介したいと思います。

魚にとって白点病とは、人間が風邪をひくくらい当然のように感染してしまう病気です。
だからこそ予防をして、健康な状態で飼育してあげたいですね。

風邪をひく感覚に近いので、ウオノカイセンチュウが存在していても健康なときには感染することはありません。
ただストレスなどで、免疫や体力が低下してしまうと白点病を発症してしまいます。

ストレスを与えない環境作りも、白点病を予防するためには大切

また、白点病の原因であるウオノカイセンチュウは、25度以下の低水温を好むという性質があります。
反対に30度以上の高水温に弱く、この水温で飼育されている熱帯魚が白点病に感染することはほとんどありません。

昼と夜や季節の変わり目など、水温が変化しやすいタイミングには注意が必要

そして、水質が良くない状態での飼育も、白点病の発症を助長してしまいます。
水質が良くないということは、魚にとって非常に住み心地の悪い環境です。

これでは体力も奪われ、免疫も低下して少しの寄生虫にも感染しやすくなってしまいます。

日頃からの対策で白点病を予防することは可能です。
こまめに様子を見てあげ、些細な変化にも気付いてあげることが飼い主としての役目です。