ラジエーターは車の前方に設置されているものですが、冷却水の量を気にしたことありますか?
普段から定期的に点検している場合は問題ないですが、ラジエーターの故障によって冷却水が漏れてしまうと大変危険です。
ラジエーターの冷却水量を点検する方法、ラジエーターの冷却水量が少ないことで生じるリスクなどをご説明します。
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ラジエーターの冷却水量を点検する方法は?
ラジエーターの冷却水量が減ってしまうと、エンジンがオーバーヒートしてしまい故障してしまう可能性があり、危険です。
そうした故障も招かないためにも、定期的に水漏れはないか、冷却水量は適量かなどを確認することが大切です。
そこで、ラジエーターの冷却水量の点検方法についてご紹介します。
ラジエーターの冷却水量の点検前に確認すべきこと
ラジエーターの冷却水量を点検する場合、冷却水の温度が下がっていることを確認しなければいけません。
水温計の指針がC側になっていることを確認し点検に進むようにしましょう。
ラジエーターの冷却水量の点検方法
- リザーバータンクを見つけましょう。
ラジエーターの冷却水量を点検するためには、リザーバータンクを見つけなければいけません。
リザーバータンクには、COOLANTや冷却水などと記載されていますので、その文字で判断するようにします。 - リザーバータンクを確認したら冷却水量をチェックしましょう。
リザーバータンクの側面に上下2本の線があると思います。その上下2本の線の間に、水量があれば問題ありません。 - 足りない場合には冷却水を補充しましょう。
リザーバータンクの側面にある2本の線のうち、下線よりも水量が下の場合には、冷却水を補充する必要があります。
ラジエーターの冷却水量が少ないとどうなるの?
ラジエーターの冷却水量が不足していると、エンジンを冷やすことができなくなり、結果エンジンがオーバーヒートしてしまい故障する原因となってしまいます。
エンジンがオーバーヒートしたまま走行してしまうと、後にエンジンは停止し、走行することが不可能となります。
そうした状態を起こさないためにも、冷却水はとても重要なものなのです。
また、冬場は外の気温が低くエンジンが冷やされやすいため、冷却水量が不足している場合でも、すぐに症状が出ない場合がありますので要注意です。
エンジンの故障は、少なくても数十万円の修理費用が必要となります。
多額の修理費用を負担しないためにも、定期的に冷却水量のチェックは忘れずに行うようにしましょう。
ラジエーターの冷却水量が足りない時に使用する補充液は?
ラジエーターの冷却水量が足りない場合、冷却水を補充しなければいけません。
冷却水には、冷却水が濁色している場合に全量を交換するための原液と、冷却水が不足している場合に補充するための補充液の2種類があります。
そのため、補充か交換か、使用目的に合わせて選ぶ必要があります。
補充する場合には、補充液をそのままリザーバータンク内に適量入れることで、補充完了となります。
しかし、全量を交換する場合には、原液を水で適切な濃度まで薄めて使用する必要があり、原液のまま使わないように注意しましょう。
また、冷却水を水で代用することは避けましょう。
水を使ってしまうと、冬場に凍結してしまう可能性があったり、水に含まれている塩素などの成分により錆びてしまう可能性もあります。
そのため、冷却水を水で代用することはオススメできません。
一方で、冷却水には、氷点下になる寒冷地でも凍結しないように「LLC」という成分が含まれていて、錆びを防止する働きもあります。
車を適切な状態に保つ上でも、冷却水の補充には必ず、専用のものを使用するようにしましょう。
ラジエーターの故障が原因で冷却水が漏れる?
ラジエーターは消耗品のため、長い期間使うと劣化してしまい、損傷すると冷却水が漏れることがあります。
ラジエーターの寿命は、10年~15年程度で比較的長い期間続けて使用することができます。
しかし、上記の寿命は、定期的なメンテナンスをしている場合ですので、メンテナンスを怠っている場合には寿命は短くなります。
また、車の乗り方や走行環境、車種によって多少前後する場合もあります。
冷却水が漏れている場合には、速やかに交換する必要がありますが、一時的な応急処置として、液漏れ防止剤を使うことで対処できます。
しかし、原因が冷却水で無い場合に液漏れ防止剤を使い続けてしまうと、他の部品が故障してしまう可能性があります。
そのため、液漏れ防止剤はあくまでも一時的として使い、速やかにディーラーや整備工場で原因を特定して適切な修理、交換をしてもらうことが大切です。
ラジエーターの冷却水が漏れている場合の応急処置とは?
ラジエーターの冷却水が漏れている場合、基本的には、速やかにディーラーか整備工場に持ち込まなければいけません。
しかし、出先や遠出している場合などは、すぐに持ち込むことができない場合もあると思います。
そんな時には、以下の対処をするようにしましょう。
- 水漏れ防止剤を使う
ホームセンターで水漏れ防止剤を購入し穴を塞ぎましょう。物にもよりますが、水漏れ防止剤は千円程度で購入することができます。
しかし、穴の大きさなど損傷具合によっては、塞がらない場合もありますので注意しましょう。 - 水を入れる
水を入れて走行することはできますが、水を入れることは故障に繋がる可能性がありますので、基本的には水を入れることはオススメしません。
もし応急処置として水を入れるのであれば必ず水抜きをする必要があります。また、速やかにディーラーや整備工場でみてもらうようにしましょう。