イトトンボの幼虫であるヤゴを飼いたいと考えた場合、あの細い体にどんなエサを与えればいいのか迷ってしまいますよね。
ヤゴはどんなものを食べるのでしょうか?実際に育てる場合はどんな環境にしてあげるべきなのでしょうか?
イトトンボのヤゴを飼う場合に与えるエサや適した環境など飼育方法について詳しく説明します。
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イトトンボのヤゴを飼うなら、エサは何を与えるべき?
イトトンボのヤゴを飼育する際に気になるエサですが、基本的にヤゴは「小さくて生きている」ものしか食べません。
そのため、水中にいるミジンコや糸ミミズ、赤虫などを与えなければいけません。
ですが、エサの度に捕まえることは難しいと思いますので、ペットショップ等で購入するようにしましょう。
また、エサを与える際には、エサをピンセットなどで掴みイトトンボのヤゴの前で左右に動かすと食いつくと言われています。
一方で、イトトンボのヤゴを飼育する際には、可能な限り自然環境に近付けてあげるなど飼育環境にも配慮する必要があります。
水槽内には、1日程度おいた水を入れ生息していた場所の泥や砂利、水草等を入れるようにしましょう。
棒などを立て羽化した際に止まれる場所を作ってあげることも大切です。
また、水槽の設置場所は直射日光を避け、涼しい場所に設置するようにしましょう。
イトトンボとトンボの違いとは?ヤゴに与えるエサも違う?
イトトンボとトンボの大きな違いは、行動範囲が狭くトンボよりもゆったりとしているところです。
トンボは、秋頃になると人の周りなど広範囲でよく飛んでいるのを見かけますが、イトトンボは基本的に水面から離れることはありません。
イトトンボのヤゴに与えるエサは、上記でご紹介したもののような、水中にいる生きている小さいものを与えます。
また、イトトンボを飼育する際には以下の点に気をつけなければいけません。
イトトンボを飼育する水槽内に入れる水はカルキ抜きをすること
日本の水道水には、殺菌や消毒のために「次亜塩素酸カルシウム」という塩素が含まれています。
この塩素は、人間や犬や猫などの動物に害はあまりませんが、魚などの場合には害となってしまいます。
そのため、水を汲み置きしたり、中和剤を使用しカルキ抜きをする必要があります。
イトトンボが羽化したときのために、水面から棒などを立てておくこと
羽化が近くなると、ヤゴの羽が盛り上がってきます。
遅くてもその辺りまでには、水面に棒を立ててあげましょう。
イトトンボのヤゴを飼育する場合の注意点とは?エサは小さければ何でもOK?
イトトンボのヤゴを飼育する際の注意点やエサについてご紹介します。
イトトンボのヤゴは水中にいる小さな生き物をエサとして食べます。
ですが、小さければ何でも良いというわけでもなく、イトトンボのヤゴに危険が及ぶような、小魚やコガネムシなどはNGです。
当然ながら、ヤゴよりも大きな生き物も厳禁です。
基本的には、ミジンコや糸ミミズなどがオススメです。
ですが、同じものをずっと与えていると栄養面が偏ってしまう可能性もありますので、たまに違うものを与えることも大切です。
また、イトトンボのヤゴは水中にある酸素で呼吸をしているため、酸素不足や水質悪化には充分に配慮する必要があります。
ですが、エアポンプやろ過装置などの器具を用意する必要はありません。
水草などを使い、イトトンボのヤゴが快適に過ごせるような環境を整えてあげましょう。
日本にいるイトトンボは何種類?
すぐに折れてしまいそうな細い体が特徴のイトトンボですが、トンボとの大きな違いは前後で羽の大きさが異なることです。
また、日本にいるイトトンボの種類は26種類もの数がいると言われています。
その多くの種類を見極めるためには、お腹にある「エラ」がポイントです。
そこで、いくつかのイトトンボの種類をご紹介します。
- キイトトンボ
「エラ」の特徴は、幅広いことです。また、エラの長さは短く、先端が丸くなっているのも特徴です。
一方で、キイトトンボと非常に似た種類で「ベニイトトンボ」という種類もいますが、ベニイトトンボは中々見つからなく見つかったらラッキーです。 - クロイトトンボ
「エラ」の特徴は、3つの斑点があることです。また、体全体的が粉をふいたようになるとも言われています。 - アジアイトトンボ
アジアイトトンボと非常に似た種類で、アオモンイトトンボがいます。アオモンイトトンボと比較すると、アジアイトトンボの方が「エラ」の幅がやや狭いと言われています。
しかし、ヤゴにはエラの幅が太いものもいるので、素人の目で判断するのは難しいでしょう。
イトトンボのヤゴは種類を判別するのが難しい?
イトトンボのヤゴは、見た目にあまり変化がないことから、種類を容易に判断することはできません。
イトトンボのヤゴの種類を判別するためには、尾鰓という3本の尻尾の模様を見て種類を判別します。
パッと見ただけでは種類を判別することは難しいですが、この尻尾の模様をじっくりと見て種類を判別することで、今まで以上に種類を判別することができるのではないでしょうか。
ですが、上記でもご紹介したようにアジアイトトンボとアオモンイトトンボなど、中には酷似しすぎていて種類を判別できない場合もあります。
他にも、アオイトトンボとオオアオイトトンボなども見た目が非常に似ていると言われています。
そのため、種類を判別したいという方は、専門家に判別を依頼してみてはいかがでしょうか。