犬の外飼いはかわいそうなのでは?最近は外で犬を飼っているお宅を見なくなりました。
外飼いに向いている犬であっても、室内で飼うことをすすめる理由にはどのようなものがるのでしょうか?
犬のことが好きだからこそ、外で飼わないということがよくわかります。これから犬を飼おうと思っているのならぜひ室内で一緒に過ごしてあげてください。
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犬の外飼いがかわいそうなのはほとんど外で過ごすため
子供の頃は、外飼いをされている犬をよく見かけたものです。あの頃はそれが普通でしたし、実際に私の実家でも途中までは外にある犬小屋で飼っていました。両親が共働きだった我が家では、誰もいない日中は犬を外で過ごさせ、家族が帰ってきたら玄関に入れるという生活をしていましたが、散歩などをメインでしてくれていた母がケガをして、仕事を長期間休むことになったタイミングで、それまでの半外飼いの状態から、完全に室内で飼うスタイルに変わりました。
犬を新たに迎えるにあたっては、その存在はもはやペットではなく自分の家族、子供だという認識で飼っている方が大半でしょう。一緒に生活をともにする家族だという認識なのであればなおさら、室内で飼うことを前提にするのもうなずけますよね。
一方、外飼いされている犬に関しては、ほとんどの時間を家族とは離れて過ごすことになるため、犬と人間がコミュニケーションを取る時間が限られてしまいます。室内で飼われている犬と比べて、外飼いの犬がかわいそうだと思われてしまう原因は、やはりここにあるのではないでしょうか?
かわいそう?犬の外飼いの特徴
外飼いの犬がかわいそうだという声がある一方で、犬を外飼いすることのメリットもあります。ここでは、犬を外飼いする際のメリットやデメリットを見ていきましょう。
外飼いのメリット
- 家の中が汚れない
- 部屋の中が臭わない
- 犬のイタズラ対策をしなくてもよい
- 散歩の後などの汚れを気にしなくてよい
外飼いの一番のメリットとしては、やはり家の中に犬の毛や汚れを持ち込まなくて済むという点でしょう。室内飼いだと犬の毛がいたるところに落ちていて、毎日の掃除が欠かせないという話も耳にしますが、その点の心配はせずに済むでしょう。室内で犬を飼うと、当然臭いが気になるものです。その点、外飼いであれば臭いの心配はいりませんよね。
また、室内飼いのように犬がゴミ箱やティッシュをイタズラしたり、床に落ちている物を誤って飲み込んでしまったりする心配もありません。
外飼いのデメリット
- 室内飼いよりも寿命が短くなるケースが多い
- 体が汚れやすい
- 吠えてご近所の迷惑になる
- 脱走する可能性がある
- イタズラの対象になりやすい
犬を外飼いすることにより、飼い主の目が届きにくくなり、体調の変化に気付きにくかったりウイルス感染などの危険性が高まることで、結果的に寿命が短くなってしまう可能性があるということが、かわいそうだとも言えるでしょう。
また外で飼っている分だけ体が汚れやすくなるため、健康を保つためにもなるべくこまめに体を洗って清潔に保つ必要があります。
犬は何かのきっかけで急に吠えることがありますが、外飼いの場合は吠える声がうるさいことで、ご近所トラブルに発展するケースもあるようです。
外飼いの犬がすべてかわいそうというワケではありません
すべての犬を室内で飼ったほうが良いのかと言えば、けっしてそうとは限りません。犬の種類によっては、かえって外飼いの方が向いていることもあるのです。
犬の外飼いを検討している場合は、外飼いに向いている犬種を選ぶ必要があります。
日本犬
秋田犬や柴犬を代表とする日本犬の多くは、日本の飼育環境に適していると言われています。夏の暑さ冬の寒さにも順応性があり、外飼いをするのにも向いているようです。また、日本犬にはもともと自立心がタイプが多く、1頭で外飼いされたとしても寂しさを感じにくいのだとか。
ダブルコートの犬種
オーバーコートというかための毛と、アンダーコートという柔らかめの毛が二重になって生えていることを、ダブルコートと呼びます。柔らかいアンダーコートは夏場の暑い時期に抜け落ちるため、暑い夏も外で過ごすことができます。
犬に対してのかわいそうを間違えないで
外飼いの犬だけに限らず、人間が犬に対してかわいそうだと思うことの中には、必ずしも犬にとってかわいそうなことだとは限りません。中には、犬がかわいそうだと思って人間側が勝手にやっていることで、かえって犬にとっては迷惑となることもあるのです。
例えば、人間が美味しそうな物を食べている時に、犬がかわいそうだからと自分が食べているものをそのまま与えてしまったり、犬が欲しがるたびについついオヤツをたくさん与えてしまったり。
一見すると「犬のため」にしている行為でも、その事によって犬が体調を崩したり、太りやすくなるといったことにつながるのです。
犬の体調管理は飼い主の当然の役目です。そこはきちんと線を引いて、人間と同様に考えるのはやめましょう。
また、長時間歩くのがかわいそうだからと、散歩の途中で抱っこしたり、外は寒いからと冬場に散歩をさせないといったことも、人間のエゴでしかないと言えるでしょう。
犬を外飼いするなら環境を整えてあげましょう
犬を外飼いする際には、それに適した環境を整えてあげることも重要です。
外飼の注意点
毎日の散歩を欠かさない
いくらある程度の広いスペースで飼われていたとしても、リードに繋がれて一日中同じ場所で過ごすだけでは、犬もストレスが溜まってしまいますので、室内犬と同じように毎日の散歩は欠かさないようにしましょう。
適切なリードの長さにする
短すぎるリードだと行動を制限しすぎるため、これも犬のストレスにつながります。反対にリードが長すぎると、遊んでいるうちに首に絡まってしまう危険性があるため、適切なリードの長さにする必要があります。
犬を外飼いする際には、まずは外飼いに向いている犬種かどうかも含め、犬が快適に暮らすことができるように、最大限に配慮してあげたいものですね。