食品の乾燥を防ぐ、レンジで温める時などラップは毎日の生活に欠かせない物ですね。
ですが、電子レンジで食品を温めて過ぎてラップが溶ける経験はありますよね。
この溶けたラップを知らずに食べても大丈夫なの?
また溶けたラップがくっついた食品は安全?と不安になるでしょう。
電子レンジで溶けたしまったラップについて詳しくみていきましょう。
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電子レンジで温めたらラップが溶けることがある。食べても大丈夫なのか
ラップって本当に便利です。ラップのない家など無いのではというくらい、当たり前のようにどの家庭にもあるラップ。もはや、ラップのない生活は考えられません。主婦だけではなく、一人暮らしの男性サラリーマンでさえ、家にラップはあるとおもいます。
勿論、保存するときにも使いますが、衛生上、おにぎりを握る時に使う人もいると聞きます。何より、電子レンジで食品を温める際や調理する際には、ラップはもはや必需品とも言うべき代物です。買ってきた惣菜や夜食温め、残り物の保存などに使っている人も多いでしょう。
しかし場合によっては、ラップをかけた食品を電子レンジで温めた際、ラップが溶けてしまったなんて経験をした人もいるのではないでしょうか。
もしかしたら、電子レンジの機能に問題があると思っている人も中にはいるかも知れませんね。
ラップは溶ける事もある
実は、油を多く含む食品を加熱するとラップの耐熱温度以上に、食品の温度が上がる場合があるため、そのような場合はラップが溶けてしまいます。
したがって、耐熱温度の低いラップは、食品の冷凍や保存、蒸し料理など油を殆ど含まないものの電子レンジでの加熱には使用できますが、油を多く含む食品の加熱には不向きなのです。電子レンジの機能のせいではありません。
ラップが溶けてしまった場合
その食品を食べたり間違えて飲み込んでしまっても大丈夫なのでしょうか。実は、食べてしまっても問題がないと言われてます。ですから慌てる必要はありません。多少であれば、飲み込んでしまっても、体内で吸収されずにそのまま排出されるだけです。
電子レンジで加熱したラップが溶けると心配なのがダイオキシン
ラップをして電子レンジで加熱した料理や食材。電子レンジから取り出した時に、穴があいたり縮んだりしていて、ラップが溶けてしまっているなんて事もあるでしょう。
そんな、溶けたラップが入った料理を食べても、実際は人体への影響や食べ物への影響が無いとは言え、出来れば食べたくは無いものです。そもそも、ラップって何から出来ているのでしょうか。
ラップには塩素が素材に含まれている塩素系のものと、そうでない非塩素系ものがあり
塩素系素材のラップには、ポリ塩化ビニリデンや塩化ビニルが使われています。石油かとれるエチレンと塩から取れる塩素を使用しているのです。一方、非塩素系のラップはポリエチレンを使っています。
ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデンは、燃やすときに250度から400度の不完全燃焼の際、ダイオキシンを発生すると言われています。あくまで不適切に焼却処理した場合に発生します。ラップは、プラスチック扱いですので、使用後は自治体が指定した分別方法で処理するのが適切でしょう。
しかし、油分が多い食品を電子レンジで温めた際、ラップの耐熱温度を超えてしまうと溶けてしまう事もあります。
ダイオキシンを心配するのであれば、ポリエチレンのラップを使えばよいのでは無いかと思いがちですが、ポレエチレンのラップは耐熱温度が110度、一方ポリ塩化ビニリデンのラップの耐熱温度は130度と、ポリ塩化ビニリデンのラップはポリエチレンのラップよりも耐熱温度も値段も、少々高いのが現状です。
とは言え、多少であれば体にそれほど影響がないので、たとえ食べてしまったとしても神経質にならなくても良いでしょう。
市販のラップは、素材や用途など、注意事項に沿って使用しないと、ラップが溶けたり破れたりして食品に入る可能性があります。
ですから、普段の保存には、ポリエチレンのラップ、油分の多い食品にはポリ塩化ビニリデンのラップというように、使い分けて使用するのが、適正と言えそうです。
電子レンジでラップが溶けるのを防ぐ方法
電子レンジでラップが溶けるのを防ぐためには、耐熱温度に注意をするべきです。耐熱温度を超えてしまうと、穴が空いたり、溶けてしまう原因になります。特に油の多い物を、容器などに入れず、直接ラップに包んで温めると、余裕で耐熱温度を超えてしまう事があります。
よって、揚げ物や魚、肉理を電子レンジで温める時には、特に注意が必要です。
だからと言って、油分の多い物にラップが使えないという訳ではありません。
油分の多い物を電子レンジで温める際
深めの容器に入れ、ふんわりとラップをかける、耐熱温度を確認し高温でも解けないラップを使用するなどの工夫が必要になります。
ポレエチレンのラップは耐熱温度が110度、ポリ塩化ビニリデンのラップの耐熱温度は130度となっています。ですから、油分の多い食材を温める際には、少々高い温度になっても溶けにくい、ポリ塩化ビニリデンのラップを使うのが良いでしょう。使い分けが必要になります。
ラップを使いわける方法も
このように、ラップを使い分けるというのは、電子レンジで温める際や保存する際にも有効的です。安全面から考えても、使い分けは大切です。
安全面から考えると、ポリエチレンラップは安定剤や防曇剤が入っていず、無添加で在るため、ポリ塩化ビニリデンやポリ塩化ビニルを使用したラップより、こちらを優先的に使用したいという人もいるでしょう。炭素と水素で出来ているため、燃やしてもダイオキシンが発生されません。
環境保全や人体の影響が気になるサラリーマンだけでなく、特に幼い子や赤ちゃんのいる家庭であれば、離乳食を保存してラップで包んで冷凍したいという人もいるはずです。添加物の入っていないポリエチレンラップであれば、安心して使用することが出来ます。しかも、ポリエチレンのラップは、ポリ塩化ビニリデンやポリ塩化ビニルを使用したラップより、価格が安いのが特徴です。空気を通しやすく、野菜や果物の保管には、適しています。
環境保全や食の安全に関心が在るのであれば、ダイオキシンの発生の心配が無く、添加物を使用していない、ポリエチレン製の無添加ラップを使用したいうのは当然の成り行きかも知れません。しかし、ポリエチレン製のラップにも欠点があります。それは、使いづらさです。ピタッとくっつきにくく、カッターでも切りにくいと感じる時があるでしょう。
そんな時は、蓋をしっかりと閉じてから、傾けてるように切ってみましょう。また、くっつきにくい時は、容器や食品全体を包むとくっつきやすくなります。
油分の多い食品に使って、ラップが溶けるという心配がある場合は、深い器に入れて、ラップをふんわりかけ、食品に直接密着させないで使用することがポイントです。
もちろん、使い勝手の良さは、塩素系のラップにはかないません。ですから、気にしないという人は、塩素系のラップを使用しても良いでしょう。
電子レンジにラップが必要な物・いらない物
電子レンジで食品を温める際には、何でもかんでもラップをかければ良いという訳ではありません。
ラップをしないで温めた方が良いもの一つが、揚げ物でしょう。ラップをして温めてしまうと、油分のせいでラップが溶ける可能性があるだけでなく、容器に蒸気がこもってしまい、べったっとした食感になってしまいます。本来の揚げ物らしい、さくっとした食感は失われてしまうのです。焼き魚を温める際も、同様の事が言えるため、ラップはかけない方が良いでしょう。
ラップが必要な食材や食品とは水分を飛ばしてはいけないもの
また、電子レンジ庫内に食材が飛び散りやすいもの、中までじっくりと熱を通さなければならないものにはラップを使用すると考えると良いかもしれません。ラップは、鍋でいうところの蓋と同じ役割なのです。蓋をしたほうが十分に食材が加熱されます。より早く、十分に温める必要のあるものには、ラップを使用したほうがよいでしょう。