カブトムシの幼虫を育てていて、ふと見ると幼虫が土から出ていることがあります。
土から出てくる原因はいくつかありますが、その一つが土の中のガスです。
特に幼虫が育つようにと栄養価の高い土を使っている場合は特に注意が必要です。
カブトムシの幼虫が出てくる原因が土の中のガスだった時の対処法、また他で考えられる原因についてもご紹介します。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
ソイルを使った水槽の立ち上げ方法と魚を飼育するまでの管理方法
ソイルを使って水槽の立ち上げをしようと考えている人もいるのではないでしょうか。でも、実際の方法が分か...
ミドリフグを飼育する時のポイント・初心者でも簡単に飼育できる
これからミドリフグを飼育してみたいと考えている人もいますよね。ミドリフグは、熱帯魚初心者でも簡単に飼...
オカヤドカリの脱皮の頻度と飼い主のNG行動について説明します
オカヤドカリの動く姿を見ていると、なんともかわいらしいですよね。そんなオカヤドカリは脱皮をし...
スポンサーリンク
カブトムシの幼虫が土から出てくる時は手で戻すべき?
自宅でカブトムシの幼虫を飼っていると、幼虫が土の上に出てきてしまった状態を発見することがありませんか?土の中に戻ってくれないと、このまま死んでしまうのではないかと、ハラハラするものですよね。
カブトムシの幼虫が土の中から出てきてしまったことに気付いたら、焦って土に戻さずに、まずはしばらく様子をみてみましょう。幼虫が土の上に出てきてしまう原因はいくつか考えられますが、自然と自分から土の中に潜ろうとする場合もあるため、そのまま観察を続けます。マット交換の直後などは、土の中の環境が変わるせいかもしれませんが、頻繁に土の中から出たり入ったりを繰り返すこともあるのです。
反対に、土の上に出てきたカブトムシの幼虫に対してやってはいけないのが、むやみに体にベタベタ触れることです。無理に土の中に戻したり、様子を見るために掴んだりすることで、幼虫の体を傷付けたり、人間の手の熱で弱らせてしまう恐れがあるためです。
しかし、そのまま丸一日経過しても土の中に自力で戻る様子が見られないのであれば、やがて弱って死んでしまう可能性も高いので、注意が必要です。
カブトムシの幼虫が出てくる原因はガス?
カブトムシの幼虫を買う際には、元からすでに発酵している土が使われますが、夏場の暑い時期にはそれがさらに再発酵して、土の中にガスを発生させてしまいます。これによって、土の中が酸欠状態になることで、息苦しくなった幼虫が土の上へ出てくるというわけです。
試しに、夏場に土のニオイを嗅いでみてください。発酵が進んでガスが溜まっている状態であれば、強烈な異臭がするはずです。これを防ぐためにも、定期的に土の中のガス抜きをしてやる必要があります。
これと同様に、お店で買ったばかりの未発酵で乾燥した状態の土の場合も、幼虫が土の上へ出てくることがあります。通称「昆虫マット」と呼ばれるものは、購入時はとても乾燥していて土も未発酵なので、その状態で湿らせて飼育容器に入れると、やがて二酸化炭素のガスが発生して、やはり酸欠状態となって土の上に出てくるのです。
しばらくすると自然にガスが抜けるため、自力で土の中に戻って行きますが、土の上に出てきた時点でまた少し霧吹き等で湿らせてあげると、土の発酵が進んで徐々に土の上に出てくる回数も少なくなります。
カブトムシの幼虫が出てくる原因がガスだった場合の対処法は?
昆虫マットはその用途によって、いくつかの種類があります。カブトムシの成虫を飼育するのであれば発酵していないマットでも大丈夫ですが、幼虫を育てる際には必ず発酵マットを使用しましょう。さらに発酵マットにも発酵段階に違いがあり、産卵用と幼虫の飼育用にわかれています。
発酵マットの説明書にも記載されていると思いますが、適切な状態で幼虫を飼育するためには、定期的にマットのガス抜きを行う必要があります。そのままガス抜きをしない状態で使っていると、土が再発酵してしまうことによって土の中にガスが充満し、幼虫が苦しくなって土の上に出てきたり、最悪なケースではそのまま死んでしまう可能性もあるので、注意が必要です。放っておいても再発酵しない場合もありますが、リスクを減らす上でもガス抜きはこまめにやりましょう。
ガス抜きの方法はいたって簡単です。マット全体が入る程の大きめの入れ物か、なければビニールシートもしくは新聞紙に直接マットを広げ、3日から一週間ほど陰干しをします。この際は、少しだけ水を加えて、適度にしっとりさせておきましょう。
ガス抜きが終わったらマットを容器に戻し、手で握ったら固まる程度に調節しながら水分を足します。さらにそのまま2~3日おき、マットが必要以上に熱を持っていないことを確認してから幼虫を戻します。
カブトムシの幼虫が出てこないために必要なガス抜き、どこでする?
カブトムシの幼虫を飼ううえでは必要なマットのガス抜きですが、基本的には屋外で行うのが理想です。しかし、すでに発酵が進んでかなりニオイがきつくなってしまった状態であれば、ご近所にも迷惑になりかねませんので、気になる場合は室内で行いましょう。
また、屋外でマットのガス抜きを行っている際に、マット内にコバエが侵入し、知らぬ間に繁殖してしまう場合がありますが、これを防ぐためには、マットを入れている容器やシートごと、目の細かい大きめの洗濯ネットに入れる等の対策が必要となります。
マットのガス抜きが終わっても、そのまま使用するわけではなく、マットに適度に水分を含ませる必要があります。あまりベチャベチャの状態ではなく、マットを手で握ったら固まる程度でOKです。この際は、マット全体が均一に湿っていると良いでしょう。
最後に、飼育容器に戻したら、さらに2~3日様子を見て、熱が発生しないことを確認したら、ガス抜きは完了です。もしもこの時点で発熱した場合は、残念ながら最初のガス抜きからやり直す必要があります。
カブトムシの幼虫が出てくる原因はマットに問題があるから
他にも、カブトムシの幼虫が土の上へ出てくる原因はいくつかあります。
マットが汚れているからカブトムシが出てくる
冬眠期間から目覚めたお腹を空かせた幼虫たちは、勢いよくエサであるマット(土)を食べ始めます。この時に、エサであるマットが糞まみれになっていると、食べる部分が少ないため、空腹に耐えかねて土の上に出てくることがあります。共食いを防ぐためにも、マットは汚れたら交換してあげましょう。
マットが乾燥しすぎていると土の上に出てくる
表面がある程度乾燥しているくらいであれば問題ないですが、あまりにも干からびているようでは、明らかに水分不足です。霧吹きで十分に湿らせてあげましょう。
また、6月から7月あたりに幼虫が土の上に出てきてしまう場合には、マットの乾燥が原因で、土の中に蛹になるための部屋が作れずに、出てきてしまっている可能性が高いです。
乾燥と同様に、飼育容器が高温になりすぎないように、置く場所にも注意しましょう。