金魚のための産卵床の作り方とは?金魚を増やしてみたいときには、どのような準備をしたらいいのでしょうか?
金魚が卵を生むためには、環境を整えてあげる事が大切です。産卵のためのアイテムを揃えるのもいいですが、自分で作るのもいいですよね。
産卵床や人工産卵藻の作り方、産卵をしやすくなるコツやポイントを紹介します。
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どうやって作ればいい?金魚の産卵床の作り方
金魚は飼い主が水槽に近づくと、水面付近に来て口をパクパクとさせて餌をおねだりする素振りを見せたりと、人間の存在を認識している可愛い生き物です。
飼育すると、その可愛い姿や仕草の虜となり数を増やしたいと考える事もあるでしょう。
一見難しそうな金魚の繁殖ですが、準備と予備知識があれば繁殖させることはそう難しくはありません。まずはこちらで繁殖させるのに必要な条件についてお話します。
金魚が産卵する条件
金魚は一年中産卵するわけではありません。家庭で飼育されていない、自然界の金魚は水温が20℃前後上がる時期、春から夏にかけてが繁殖の時期で、水草などに卵を産み付けます。
ですが、ペットとして室内で金魚を飼育している場合で、さらにヒーターを使い20℃前後の水温を一定に保っている環境であれば、季節問わず産卵させる事も可能です。
ですので、室内で飼育しているけれどヒーターは使用していない場合、冬の時期は水温が20℃前後には届きませんので、ヒーターを使う事でいつでも繁殖させる事が出来る条件が揃うこととなります。
金魚の産卵に備えて環境を整える
金魚の繁殖には水温の他に、金魚が安心して卵を産み付ける事が出来る環境を整える必要があります。
自然界でも金魚は水草に卵を産み付ける習性がありますので、室内水槽での繁殖を試みる場合も、柔らかめの水草を用意してあげると金魚も安心して産卵することができます。
金魚と相性の良いカボンバやアナカリス、見た目にも柔らかなウィローモスや浮き草のホテイアオイ(根っこの部分に産卵します)などがおすすめです。
また、金魚は水草だけではなく水槽内の流木や人工水草などの装飾品にも産卵する事がありますので、そういった装飾品を水槽内に入れている時は、卵が付着していないかよく確認してみて下さい。
金魚の産卵床につける人工藻の作り方
金魚は水草に産卵しますがが、金魚の飼育水槽には水草などを一切入れていない場合もあると思います。
そういった場合、産卵の時限定で使える水草の代用として使えるものがありますのでご紹介します。
金魚の産卵に使える人工の水草
用意するもの
- 合成繊維製のテープ(ポリエチレン)
- ハサミ
- 輪ゴム
子供の頃に、踊りをする時や応援の時に使う”ポンポン”を作った事はありませんか?水草に代用品はこのポンポンと同じ要領で作ります。ポンポンをつくった事がある人は簡単に作る事が出来ると思います。
材料である合成繊維のテープは、よく古新聞などをまとめる時にも使われるカラーのテープです。
白や赤、黄色や青といろいろなカラーがありますが、水草に似せるためここでは緑色のテープを用意しましょう。
テープを10センチ程度の大きさのメモ帳やはがき(あまり厚みの無いものであればなんでも良いです)に10回程度巻き付けます。
巻き付けたらカットして、そっと束のまま外します。
束の一方をゴムで結びます。もう一方はテープが輪になっているのでハサミなどの刃物で切りテープが1本ずつバラバラになるようにします。
バラバラになったテープを細かく割いていき、ふわふわの状態にします。
それを水槽内に入れて完成です。
水槽内の底砂に浮いてこないよう植えましょう。(重りを付けて沈めても良いです)
うまく植えられない時は浮かべておいても産卵する可能性がああります。
金魚が水草の代用品に産卵し、無事に稚魚が誕生すればその代用品は取り出す事が出来ます。水槽内で水草を育てるつもりがない場合にはおすすめの方法です。
金魚が産卵床に卵を生んだら隔離しましょう
金魚が無事に産卵を終えたら、あとは稚魚が生まれて来るのを待つばかりですが、何事もなく無事に孵化させたい時には、卵を隔離することで確実、安全に孵化させる事ができます。
金魚を産卵後に隔離する必要性
金魚はすべてではありませんが、産卵した卵を食べてしまう事があります。また、金魚が魚卵を食べる事で体調を崩してしまう可能性もあります。
お母さん金魚と稚魚、両方のためにも、卵を確認できた時点で水槽内で隔離、又は別の水槽へ移す事をお勧めします。
また、金魚を飼育している数や環境にもよりますが、卵を回収するのが難しい水槽の環境であれば、産卵間近のお腹が膨らんだお母さん金魚を予め別の水槽で飼育するのがおすすめです。その際には水質環境が変わらないように、元の水槽内の水を使うようにしましょう。
産卵後に、お母さん金魚のみを元の水槽に移すだけでお母さん金魚と卵を引き離すことが出来るので、卵を一つずつ回収するよりは楽に出来ると思います。
金魚に産卵床を作ってもなかなか産卵しないときの原因
金魚の産卵には水温と適した環境が揃えば、産卵の可能性は高まるとお話しました。
ですが条件が揃っているのに、なかなか妊娠の兆候がみられないといったケースもあるでしょう。
そういった場合に考えられる原因についてお話します。
金魚が産卵しないのは若すぎる可能性があります
金魚にも繁殖することが出来る適齢期があります。メスであれば繁殖に適した年齢は2歳頃です。
環境が整っているのに、繁殖し無いのであれば、金魚の体がまだ未熟で大人になりきれていない可能性があります。
金魚の性別
飼育している金魚は男女が揃っていますか?なかなか繁殖しないのであれば、金魚がすべてオス、又はメスだけなのかもしれませんね。
金魚の性別を見分けるのは難しいと言われています。若い金魚の性別を見分けるのは困難とされており、性別を見分けられる様になるのも金魚が2歳になる頃です。
もしオスであれば金魚の頬のあたりに「追星」と呼ばれる白いポツポツとした斑点が表れてきます。逆にメスは追星がなくつるりとしていますので、金魚の顔、目の下あたりをよく観察して見て下さい。
金魚が産卵しやすい環境の作り方
金魚も繁殖の条件が揃っていても繁殖しない場合もあります。
やはり生き物ですから、絶対という事は無いのです。
繁殖を諦め、忘れたころにふと産卵した卵を見つける事もあるでしょう。条件を揃えつつ気長に待つことも大切です。
それでもより繁殖促したい時は次の方法を試してみて下さい。
金魚の産卵に適した水草の量を増やす
水槽内の水草を少し増やしてみてはいかがでしょうか。金魚も本能で外敵から見つからない場所に卵を産み付けますから、見通しの良い水草よりも、水草が入り組んでいる環境の方が安心して産卵する可能性があります。
柔らかく水中でも程よく漂うカボンバなどを少し増やしてみて下さい。
金魚に栄養をつける
金魚の餌は普段どのようなタイミングで与えていますか?気の向いた時、又は一日に1回といった場合であれば、規則正しく朝と夜に1回ずつ、1日2食にしてみて下さい。
餌の回数を増やす事で金魚にもしっかりと栄養が行き届き、妊娠に適した体に整うでしょう。
ただ注意したいのは、与える餌の量です。栄養を付けたいからと与えすぎてしまうと食べきれなかった餌が残り腐敗し、水が汚れてしまいます。
餌は食べ切れる分量だけ与える様にしましょう。