猫の出産はどのくらいの時間帯が多いのでしょうか?出産というと、なんとなく夜中や朝方というイメージがありますが、実際はそうでもないようです。
出産のタイミングはいつなのかわかりませんが、出産前にはこのような行動を取ることが多くなります。
出産の兆候が見えたら、なるべくそっと見守ってあげましょう。また、出産後には妊娠中と同じように過ごしやすい環境を整えてあげてください。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
グッピーは出産後もお腹に精子を溜める!グッピーの出産について
グッピーの繁殖に挑戦しているという人もいるのではないでしょうか。まだ繁殖挑戦し始めたばかりだと、出産...
カナヘビの卵を孵化させる方法!注意点や管理方法・準備するもの
カナヘビの卵を上手に孵化させたいと考えている飼い主さんの中には、今までカナヘビの卵を孵化させた経験が...
【アカヒレの飼育】屋外の場合の注意点とコツについて説明します
初心者でも飼いやすいと言われるアカヒレですが、屋外だけではなく場所によっては屋外での飼育も可能となっ...
ソイルを使った水槽の立ち上げ方法と魚を飼育するまでの管理方法
ソイルを使って水槽の立ち上げをしようと考えている人もいるのではないでしょうか。でも、実際の方法が分か...
スポンサーリンク
何時頃かわからない猫が出産する時間帯
人が出産をするときは、夜中や朝方、満月の夜が多いというイメージがあります。
では猫が出産するときは、時間帯に偏りはあるのでしょうか。
結論から言うと、猫の出産に決まった時間帯はありません。
猫によって出産の時間帯は違いますし、同じ猫であっても出産のたびに時間帯は違います。
これは猫に限らず、出産は毎回予測が出来ないものです。
必ず予定日に生まれてくるとも限りませんし、お腹の赤ちゃんが外の世界に出る準備が整ったときに出産の迎えるのです。
出産に決まった時間帯はありませんが、出産の瞬間が近付いてくると見られる行動があるので、次で紹介していきましょう。
猫は出産の時間帯までこんな行動をとります
出産が間近に迫ってきた猫は、食欲が低下したり、落ち着きがなくソワソワするようになるなど、いつもと違う行動で出産の兆候を見せます。
出産の24時間前くらいになってくると、いろいろな兆候をはっきり見せるようになるので見逃さないようにして下さい。
- 著しく食欲が低下する
- 警戒心を強め、攻撃的な様子になる
- ソワソワと落ち着きのない様子になる
- 床を掘るような行動をする
- 実際に排便をするわけではないのに、排便の姿勢を取るようになる
- 乳房を気にして、毛づくろいの頻度が多くなる
- 呼吸が浅くなる
- 個体差はあるが、おしるしと言われる少量の出血が見られることがある
このような兆候を見せた後に、陣痛が始まりいよいよ本格的な出産準備に入ります。
猫は30分~1時間程度の陣痛を経て、赤ちゃんを出産します。
人間に比べると陣痛時間が短く感じますが、やはり命を誕生させるという痛みに変わりはありません。
陣痛の痛みを徐々に感じ始めた猫は
- 落ち着きなくウロウロと歩き回る
- 浅く速い呼吸になり、口でやや苦しそうに呼吸をする
- お尻を毛づくろいする
猫が出産をするときは、飼い主は静かに見守ることしか出来ません。
決してかわいそうだからと手を出さないようにして下さい。
猫の出産の時間帯はいつでもいいように準備してげましょう
猫は出産前は非常にデリケートな時期なので、例え大好きな飼い主であっても警戒心を強めます。
基本的には何もせずにそっとしておきましょう。
出産前に安心して赤ちゃんを生める場所を見つけられるように、環境を整え準備をするだけに留めます。
- 周囲が囲まれていて、外部から様子が見えない
- 薄暗くて乾燥している場所
- 柔らかい場所
- 暖かい温度
この条件を満たす環境を作ってあげます。
ダンボールなど囲まれた場所に、タオルなどを敷き柔らかさを作ってあげます。
家の中に出産場所を作る場合は、人の出入りの少ない部屋の隅など静かで落ち着ける場所にしてあげましょう。
出産する場所としてふさわしい場所を見つけると、猫は事前に自分のにおいを付けておくので、多少汚れていたとしても掃除などは行わないで下さい。
猫の出産はだいたい3時間くらいです
猫の出産前に見せる兆候を理解し、出産に適した環境を準備したら、あとは無事に出産出来るときを待つのみです。
猫が出産にかかる時間は、出産する赤ちゃんの数にもよりますが、だいたい3時間くらいの時間が必要です。
約30分間隔で赤ちゃんを出産していくので、赤ちゃんの数が少なければ1時間くらいで出産を終えますし、多ければ3時間を超えることもあります。
全ての赤ちゃんを出産すると、次は胎盤を体外に出します。
晩出された胎盤と、生まれた赤ちゃんの数が同じかということを確認して下さい。
胎盤と赤ちゃんの数が異なる場合、体内に胎盤が残っていることが考えられます。
様子を見ても胎盤が出てこない場合は、獣医に相談をしてみましょう。
出産後にすぐに外へ連れ出すのは負担が大きいので、まずは診察の必要があるのかを確認してから行動をして下さい。
出産がスムーズに進んでいない場合も、獣医に相談する必要があります。
難産はときに母猫が命を落とすこともあるので、変化を見落とさないようにして下さい。
- 膣から分泌されている液に色がある、または臭いが強い
- 陣痛から2時間以上赤ちゃんが生まれてこない
- 母猫が苦しがるなど、様子に異常が見られる
- 赤ちゃんが生まれるまでの間隔が2時間以上ある
- 出産中に大量の出血をしている
- 赤ちゃんの頭は出ているのに、そこから5分以上出産が進まない
このようなことが見られたら、すぐ獣医に相談して下さい。
猫が出産した後も落ち着ける環境作りを
猫の出産が無事に終わった後も、油断は禁物です。
猫が安心出来るよう、落ち着いた環境を作ります。
母猫や子猫のサポートをしようと、手を差し伸べてはいけません。
巣や子猫に他のにおいが付いてしまうと、育児放棄の原因になってしまいます。
これでは子猫の命が危険なので、お世話したい気持ちはまだまだ我慢です。
出産を終えた母猫は、休む間もなく次は育児に追われます。
生まれてきた子猫に母乳を与えるため、普段の2倍近くの栄養を補給する必要があります。
普段のキャットフードでは栄養が足りないので、子猫用のキャットフードを母猫に与えて下さい。
子猫用のキャットフードには、子猫の成長に必要な栄養が豊富に含まれており、大人の猫用のキャットフードに比べ栄養価も非常に高いです。
母乳で水分も一緒に奪われるため、いつも新鮮な水が飲める準備も忘れずにしておきましょう。
産後の母猫に多少の疲れは見られるかもしれませんが、明らかに元気や食欲がない場合、出産したにも関わらずまだお腹に張りが残っている場合は、何らかの異常が考えられます。
このようなときも、獣医に相談して下さい。