カナヘビが冬眠に失敗する原因と成功させるためのコツについて

冬眠させることが難しいと言われるカナヘビ。そのため、冬眠に失敗してしまうケースも多いようです。

そこで今回は、カナヘビが冬眠に失敗する原因や今後失敗しないためのコツについて説明します。飼育しているカナヘビを冬眠させる場合は、飼い主としてしっかりと管理することが大切になります。

また、カナヘビの冬眠明けに必要なことや冬眠させずに越冬させる方法についてもご紹介します。参考にして下さい。

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カナヘビが冬眠に失敗する原因について

冬眠時のカナヘビには水分が必要です

カナヘビを飼うのに慣れていない方でしたらなおさら、上手く冬眠をさせるのは難しいかもしれませんね。カナヘビのように寒い時期を冬眠して過ごす生き物を飼う場合は、なるべく自然に近い環境を作ってあげることが重要となります。

カナヘビの冬眠に失敗してしまう原因として一番多いのが、冬眠中に上手く水分を摂取できないことによる「乾き」だと言われています。

冬眠時のカナヘビは、その他の冬眠する生き物と同様に、エサは食べません。そのかわり、野生のカナヘビは冬眠時にも雨水などを摂取しながら、喉が渇かないようにしていると考えられます。ところが、ペットとして室内で飼育されているカナヘビは、雨水などで水分を摂取できないため、冬眠中に乾きすぎることによって冬眠に失敗してしまうケースが多いのです。

カナヘビの冬眠に失敗しないためのコツをご紹介します

ただでさえ難しいカナヘビの冬眠ですが、なるべく失敗しないためには、いくつかのコツがあります。

カナヘビを冬眠させるために重要なのは、環境づくり

カナヘビを冬眠させる場合は、普段の飼育ケースとは別に冬眠用の飼育ケースを用意しましょう。ケースに敷く土は2種類、黒土か水ごけと、腐葉土が必要です。カナヘビが潜り込むための板も用意しましょう。

  1. 黒土か水ごけを飼育ケースの底から3センチほど敷き詰める
  2. その上から滲み出てくるほど水をかけ、さらに上から腐葉土を15センチほど入れる
  3. 表面の土に3センチほどのくぼみを付けた上に板を載せる

カナヘビを飼育ケースに入れた際に、板の下に入って自然と土の中に潜り込んでくれれば、冬眠の準備はまずは成功です。

カナヘビの飼育ケースを置く場所について

カナヘビが冬眠するために適切な温度は0℃~15℃です。これ以上寒すぎても暑すぎても、冬眠に失敗する原因になりますので、なるべく直射日光が当たらず、なおかつ温度変化が少ない場所にケースを設置しましょう。

カナヘビが冬眠中も水分補給を

冬眠中はエネルギーの消費を最小限にするために、じっと動かずに眠ったままの状態になりますが、乾きすぎないように口元にスポイトなどで水分を垂らしたり、体が乾きすぎないように、春先の暖かい日には霧吹きで水を吹きかけてあげましょう。

カナヘビの冬眠明けに必要なことも覚えておきましょう

カナヘビの冬眠において重要なことの1つに水分が挙げられますが、それは冬眠から目覚めたあとの姿を見ればさらによくわかります。

普段のカナヘビは舌を使ってペロペロと水を舐める程度なのに対して、冬眠明けの直後には、水に頭から突っ込んで、水をがぶ飲みすることも珍しくはありません。冬眠中に乾ききった体内にたっぷりと水分を含むべく、水をがぶ飲みする姿からは、それだけ生き物にとってはいかに水分が必要であるかが伝わってきますよね。

真夏の暑い時期ですら水浴びをしないカナヘビですが、冬眠明けには自ら水浴びをすることもあるそうです。冬眠明けにカナヘビが水分を大量に欲するのは、体が乾くことによる生命の危機を本能的に感じているからでしょう。

冬眠から目覚めたカナヘビには、たっぷりと水を与えましょう。

冬眠失敗を避けるために、越冬させるという手段もあります

冬眠させる環境を整えたとしても、やはり初心者にはカナヘビを上手く冬眠させるのは難しいものです。冬眠中は土に潜って動きがないため、果たして冬眠中なのか死んでしまったのかを判断するのすら難しいと思います。

冬眠の失敗を避けるためには、カナヘビを冬眠させずに越冬させる方法もあります。

この場合でも、カナヘビの活動量自体は落ちますが、途中までは少しずつでもエサを食べるので、餌やりの頻度を減らしつつ、食べ残し具合を見ながら与えます。

完全に冬眠しているわけではないので、ほとんどエサを食べなくなったとしても、活動量自体が減って省エネモードに入るので、水分をしっかりと摂れていれば、極端にやせ細ったりすることはありません。そして、あたたかい時期になると自然と食欲が増してくるので、頃合いを見て通常の飼育方法に戻しましょう。

カナヘビはペットとして飼うと寿命が短くなる可能性もあります

カナヘビは名前にこそヘビと付きますが、見た目的にはどちらかと言うとトカゲに近い生き物です。カナヘビは日本国内のみに生息しているのに対して、トカゲは世界各国で生息しています。

野生のカナヘビの寿命は5~7年と言われています。さらにペットとして飼われているカナヘビに関しては、もう少し寿命が短くなるケースが多いようです。飼育環境が整っていて、なおかつ毎年上手く冬眠させることができれば、飼育されているカナヘビであっても、場合によっては10年以上生きるケースもあるようですが、野生のカナヘビよりも寿命が長くなる要因としては、飼育状態では野生の天敵に襲われて命を落とす心配がないというのも関係しています。

トカゲ亜目に属するカナヘビですが、比較的寿命が長い種類が多いトカゲと比べると、かなり寿命は短いと言えます。少しでも長生きさせるためにも、日頃から適切な飼育環境を整え、冬眠に失敗しないように注意深く観察していきましょう。