グッピーのオスメスの性別は見分けることが出来ますが、稚魚の時点で性別を見分けることは出来るのでしょうか?
成魚の場合は尻ビレの形やヒレの模様などで見分けるのが簡単なのですが、稚魚の場合は性別の判断は難しいといいます。
ではどのくらいにまで成長すると判別が出来るのでしょう。
個体差はありますが、早い時期で生後1ヶ月ぐらいで判別が出来る場合があるそうです。
ではオスとメスの判別のポイントを詳しくみてみましょう。
またグッピーの稚魚の成長は、どのくらいのスピードで進んでいくのでしょう。生育環境によって差が出るといいます。水質と餌についてご覧ください。
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グッピーの稚魚の性別は見分けるのが困難
グッピーは他の熱帯魚とは生まれ方が異なり、卵が孵化するのではなく、母グッピーがお腹の中で孵化させてから稚魚を出産します。
なので卵を別の水槽に移したりという管理は必要なく、稚魚が誕生しやすい熱帯魚になります。
グッピーの稚魚が誕生すると、気になることは健康状態や性別ではないでしょうか。
実はグッピーの稚魚は、性別を見分けることが難しいとされています。
生まれて間もなくは、ペットショップのスタッフなど日頃から見慣れている人でも判断が出来ないほどです。
生後1ヶ月が経過する頃から性別を判断することが出来るようにはなりますが、まだ簡単に判別することは出来ません。
よほどグッピーに詳しい人でないと、見分けることは至難の業です。
生後3ヶ月を経過すると、それぞれの性別の違いが表れてくるので見分けることが可能になってきます。
グッピーが稚魚から成魚になると性別は簡単に見分けられる
稚魚の頃では非常に困難だった性別の見分けも、成魚になるにつれて簡単に見分けることが出来るようになってきます。
グッピーの性別を見分けるポイントを紹介していきます。
妊娠点の有無
生後1ヶ月を過ぎると、メスのグッピーのお腹には黒の点が見られるようになります。
これが妊娠点というメス特有の特徴なので、グッピーを見慣れていない人でも簡単に見分けるためのポイントになります。
オスには全く黒い点が見られないので、オスとメスを同時に比較するとより違いに気付けるでしょう。
尻びれの形
妊娠点よりも特徴がはっきりしてくるのは遅い傾向にありますが、成長とともに尻びれの形も明らかに異なってきます。
オスの尻びれははっきりとした三角形の形になってきます。
成長するにつれて、尻びれの先端はシャープな形になっていきます。
一方でメスの尻びれは丸みのある三角形をしていて、オスよりも大きな尻びれをしています。
体の表面やひれの色や模様の違い
オスは体の表面に黒い線が見え始めてきます。
メスでも色や模様が変化することがありますが、オスの方が早い時期から色や模様の変化が見えるので、生後1ヶ月頃から変化し始めているグッピーはオスである可能性が高いです。
成魚になってから気付くと、オスもメスも色や模様が変化し終わっていることがあるので、判断がしにくいことが考えられます。
グッピーの性別の判断方法
グッピーのオスとメスを判断するには、先ほど紹介した特徴の違いもありますが、基本的には体の色や体格で判別することになります。
グッピーは数え切れないほどたくさんの品種がいるので、その種類によっても違いはありますが、オスは背びれが高くて尾ひれが大きいという特徴があります。
色もメスの気を引くためか色が鮮やかなことが多く、見分けるための重要なポイントになってきます。
メスは色が薄く地味な品種がほとんどで、背びれが低く尾ひれも小さいです。
しかし、お腹が膨れているので、体格はメスの方がいいです。
他にも見た目の違いだけではなく、行動でも性別の違いを判断することが出来ます。
メスの方がひれが小さく、水の抵抗が少ないためか泳ぐスピードが速く、水面をジャンプする行動を見ることも出来ます。
グッピーの稚魚の成長スピードは環境で変わる
グッピーは初心者でも繁殖させることが簡単な熱帯魚ではありますが、稚魚の成長のスピードはどうなのでしょうか。
実は成長のスピードは、飼育環境によって変化します。
これは面白い特徴ですね。
水質と餌が成長の重要なポイントとなっていて、この二つの違いで成長のスピードは変化します。
- 28度程度のやや高めの水温
- こまめに水を替える
水質はこの二点を行うと代謝がアップして、成長速度を速めることが出来ます。 - 通常の餌にプラスして栄養が豊かなブラインシュリンプを与える
- 何度にも分けてこまめに餌を与える
餌はこの方法で、より効率的に餌を吸収することが出来るので、大きく成長することが期待出来ます。
さらに水質と餌が望ましい環境で、広い水槽で自由に泳ぐことが出来る環境だと、成長をサポートしてくれます。
運動量も成長のスピードに関係してきます。
グッピーの稚魚の育て方について
グッピーは稚魚からでも育てやすい熱帯魚なので、熱帯魚の飼育が初心者という人でも十分に育てることが出来ます。
これは稚魚の状態で生まれることと、生まれたときからある程度の大きさがあることが関係していて、他の熱帯魚よりも丈夫な稚魚なため飼育がしやすいのです。
餌も親のグッピーと同じ餌を食べることが出来るので、わざわざ稚魚用の餌を用意しなくても問題ありません。
ただ、小さな稚魚でもきちんと食べられるように、餌は砕いて粉末にしてから与えて下さい。
稚魚の頃が薄く地味な色をしている体も、生後2ヶ月を経過してくると親のグッピーと同じように色づき始め、鮮やかな変化を見せてくれます。