【ヒョウモントカゲモドキの飼育方法】冬の温度管理について

レオパとも呼ばれる人気の爬虫類「ヒョウモントカゲモドキ」。飼育しやすいと言われていますが、冬の間の温度管理はしっかりと行うことが大切です。

では、ヒョウモントカゲモドキの温度管理をするためにはどんなものが必要なのでしょうか?

今回は冬のヒョウモントカゲモドキの飼育方法について説明します。25~30℃の温度で保温することが大切です。

そのためには、パネルヒーターや暖突を使う方法がありますので、ぜひ参考にして下さい。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

猫が出産する時間帯とは?出産前の行動や準備について

猫の出産はどのくらいの時間帯が多いのでしょうか?出産というと、なんとなく夜中や朝方というイメージがあ...

金魚の水槽のライトは何時間つけておくべき?金魚の飼い方

金魚にライトをあてるなら時間は決めたほうがいいのでしょうか?金魚にライトをあてないと起きてしまうデメ...

グッピーは出産後もお腹に精子を溜める!グッピーの出産について

グッピーの繁殖に挑戦しているという人もいるのではないでしょうか。まだ繁殖挑戦し始めたばかりだと、出産...

水槽の地震対策はフランジが一番?そのメリット・デメリットとは

いつ大きな地震が起こってもおかしくない現代…。そんな時のために大切な水槽の地震対策をしっかりと行って...

メダカの水合わせに失敗しない水合わせの方法と手順・注意点

メダカを購入した時は、水合わせをして新しい飼育環境にメダカを慣れさせる必要があります。これは、購入し...

ソイルを使った水槽の立ち上げ方法と魚を飼育するまでの管理方法

ソイルを使って水槽の立ち上げをしようと考えている人もいるのではないでしょうか。でも、実際の方法が分か...

カナヘビの飼い方!冬眠させる方法と冬眠明けの飼育方法を解説

カナヘビの飼育初心者の飼い主さんの中には、はじめての冬を過ごすという人もいるのではないでしょうか。カ...

水槽のエアーポンプには掃除が必要?掃除の必要性と方法

金魚などを飼育している方は水槽にエアーポンプを設置していますよね。ちなみにエアーポンプの掃除はどうし...

セキセイインコのオスとメスの性格の違いや判別方法を紹介

セキセイインコは人懐っこいの性格なのでペットとしても人気がありますね。また好奇心が強い性格でもあ...

【チャボの飼育方法】室内で飼う場合に注意するポイントとは

日本の天然記念物となっているチャボ。ペットとして飼っている人も多く、ニワトリよりも小さいので飼育しや...

水槽に白い虫発生!小さいものなら害なし?その正体を明かします

熱帯魚などを飼っていると、水槽に小さい白い虫がついていることがありますよね。その気持ち悪さに...

メダカのオスが他のメダカを追いかける原因は?オスの行動を解説

メダカのオスが水槽の中で、他のメダカを追いかける行動を取ることがあります。オスが他のメダカに対して気...

コリドラスの水槽に水草は入れない?おすすめの水草と入れ方解説

コリドラスを飼育するときは、水槽の中に水草を入れずに飼育することが多いです。まだコリドラスの...

ライオンとトラの交配によって生まれた動物たちを紹介します

ライオンとトラはどちらもネコ科ですが、実は交配させて生まれたハイブリッドな動物がいると言われています...

メダカの越冬で柿の葉が重宝されている理由は?越冬させるコツ

メダカの屋外飼育で、注意したいのが冬の時期です。メダカの越冬に柿の葉がいいという話をよく耳にしま...

スポンサーリンク

冬のヒョウモントカゲモドキの飼育は、保温することが大切です

爬虫類は気温によって体温を変化させる変温動物です。
変温動物は代謝活動が活発になる気温というものが決まっており、ヒョウモントカゲモドキが正常な活動ができる適温は25℃~30℃。

飼育の際はこの正常に活動できる温度にケージを保つことが必要不可欠です。

飼育環境を適温に保つほか、「温度勾配」をつくることも大切

ケージ内の場所により少しずつ温度に変化を持たせます。
するとレオパは好みの温度の場所を選んで活動ができるので快適に暮らせます。

保温をするには大きく分けて二つのやり方があり、ひとつはエアコンや暖房器具を使ってケージのある部屋全体の温度を上げる方法。
もう一つは爬虫類用の保温器具を使ってケージ内の温度を保つというやり方です。

部屋のエアコンや暖房器具だけに頼るとなかなか電気代が凄まじいことになると思うので、季節により部屋の温度も上げつつパネルヒーターなどの爬虫類用保温器具を使う方法が一般的でしょう。ここで保温に必要なパネルヒーターとはなんなのか、ということを改めて思い返しておきましょう。

パネルヒーターとは

ケージ下に敷いて使用する保温器具です。
パネルの部分だけが暖かくなるので部分的な保温ができます。
触れている場所を暖める為、下からの保温でヒョウモントカゲモドキのお腹を温め消化を促す効果などもあります。

温度勾配を作るのも簡単ですし、そこまで高い温度にならないためプラケースやアクリルのケージでも使えることも利点です。

エアコンとの併用でもっとレオパに快適に過ごしてもらえそうですね。

ヒョウモントカゲモドキの冬の飼育に「暖突」を使ってみましょう

爬虫類の飼育に使われる暖突というアイテムをご存知でしょうか。

これはケージの上部に取り付けてケージ内全体を温める役割を持っています。
パネルヒーターだけでは暖めきれないケージの空気を温めてくれるので、パネルヒーターと併用している方も多くいらっしゃいます。

気温が氷点下まで下がるような地域にお住まいの飼育主さんは、暖突も使用して安心できる冬越えをしましょう。

暖突は空気を温めるので、ヒョウモントカゲモドキがパネルヒーター以外の場所でも昼寝をする姿を見ることもできて、より幅広い彼らの表情を観察することもできますよ。

ヒョウモントカゲモドキの保温のために「発泡スチロール」で飼育してみましょう

冬場の保温は発泡スチロールなどの断熱材も効果を発揮します。

発泡スチロールといっても住宅用の断熱材だと目が細かく断熱性が高いので信用できますし、厚さや大きさも様々あり、DIYの流行でホームセンターで豊富に取り揃えられるようになったので簡単に手に入ります。

住宅用の断熱材として作られている発泡スチロールは、よく目にしたことのあるタイプの発泡スチロールとは違い、目が細かくカッターでも滑らかに切ることができます。
加工も簡単でどんな大きさのケージにも合わせられますよ。

この発泡スチロールでの保温ではケージに合わせた大きさの発砲スチロールを、「ケージの壁面に貼る」だけです。

飼育ケージの正面だけを覗いて三方を発泡スチロールで囲みましょう

ケージの外側を発泡スチロールで囲み、固定するだけで結構です。

水槽に来る側の面に木目調のシートなど、お好みのものを張ると水槽内の様子も変化するので面白いです。

ヒョウモントカゲモドキはお留守番もできるお利口さんです

ここまでヒョウモントカゲモドキのケージ保温について書いてきましたが、準備をしておけば冬を越すのもそう難しいことではなさそうですね。

ヒョウモントカゲモドキは、爬虫類の中では飼育が簡単で温度管理に関してもそんなに神経質にならなくてもいい種類です。

ヒョウモントカゲモドキは絶食に耐える仕組みを身体に持っており、なんなら餌をあげていても食べなかったりすることもあるほどです。

この絶食はもともと砂漠に生息する彼らの生態で、過酷な砂漠で生まれた彼らは環境に適応する能力が高く夏の過酷な暑さでもケロッとしているのがその証拠です。

ちょっと雑に扱ってしまってもへっちゃら、というくらい丈夫な彼ら。
少しのお留守番ならできてしまう彼らでも、冬の寒さだけはどうにもできません。

飼育環境には気を使っておきたいものですが、特に保温だけはしっかりしてあげるということだけ覚えておけば、問題なくヒョウモントカゲモドキを飼育していけるのではないかと思います。

ヒョウモントカゲモドキは冬眠させないことが一般的です

爬虫類は冬眠をする生き物です。
もちろんヒョウモントカゲモドキも、気温が下がると代謝を下げて冬眠に入ろうとします。

日本では飼育下で冬眠させることは一般的ではありません

それは冬眠をさせてしまうと失敗して死んでしまう可能性があり、そのリスクを避けるためだったり、低温環境下では身体の色がくすんでしまうことがあるなどが冬眠をさせず暖かい環境で育て続ける理由です。

実際に爬虫類の冬眠は成功すればなんてことはないのですが、温度変化で起きているがために勘違いして起きてきてしまうことなどがあり、うまく冬眠が終えられないと身体にダメージが残ります。

そういったことを起こさない為に、冬眠しなくてもいい環境で暮らしてもらうのが一番安全と言えますね。

ヒョウモントカゲモドキを冬眠させて自然に近い環境で育てたいなら別ですが、そうでないなら快適に過ごしながら寿命を全うしてもらえるよう快適な環境を作っていってあげてください。