コンセントの増設は資格がないと行えません。
「電気工事士」という資格が必要なのですが、電気工事士にはどのような種類があるのでしょうか。資格取得にはどのような勉強が必要なのでしょうか。
電気工事士について詳しくご紹介します。
電気工事には危険を伴うため、資格があっても工事に不安があれば、プロに依頼した方が賢明です。
事故を起こさないよう注意しましょう。
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コンセントを増設するために必要な資格とは
家に住んでいると「ここにコンセントがあればなぁ…」と感じることはないでしょうか。
コンセントは自分でも増設することができますが、増設するためには「電気工事士」という資格が必要となります。
なぜコンセント増設に電気工事士の資格が必要なのか?
資格が必要な理由は「法律として定められているため」です。
コンセントを増設する際の電気工事は感電などの様々な危険が伴い、危険が多くある電気工事を安全に行うためには、深い知識と技量が必要となります。
そうした知識と技量を身につけるためには電気工事士の資格が欠かせないのです。
電気工事士の種類について
電気工事士には「第1種電気工事士」と「第2種電気工事士」の2種類の資格があります。
第1種電気工事士は、工場や高層ビルなどで最大500kwまでの大きな電気工事を行うための資格です。
一方で、第2種電気工事士は、住宅などで小さな電気工事を行うための資格です。
基本的には、第1種電気工事士のほうが様々な電気工事を行うことができますが、家のコンセントを増設したい程の工事であれば、第2種電気工事士の資格で問題ありません。
コンセントの増設ができる電気工事士の資格を取得するには
コンセント増設には欠かせない電気工事士の資格ですが、資格を取得するためには「筆記」と「技能」の2つに合格しなければいけません。
資格取得に必要な試験について
試験は1年に2回、6月頃と10月頃のどちらかに受けることになります。
また、試験は筆記から始まり技能試験は筆記試験の2ヶ月程度先となるため、基本的には筆記の勉強から進めていくようにします。
一方で、筆記試験の申し込み締め切りは早く、試験日の3ヶ月前ほどとなっています。
詳しい時期は年により異なりますが、なるべく早めに申し込みを済ませるように注意が必要です。
電気工事士は、過去問を繰り返し勉強すれば合格することができる、独学でも取得できる資格です。
上手く勉強のコツを掴んで、まずは筆記試験の合格を目指しましょう!
コンセントの増設ができる第二種電気工事士資格の技能試験の内容と対策
筆記試験に合格できれば、次は技能試験です。
電気工事士の資格、技能試験の内容
技能試験の内容としては「回路」を実際に作ります。
回路図の候補問題が13個ほど出されますので、その中から1つだけ出題されることになります。
また、技能試験の大半は「被覆剥ぎ」を行うことなり、被覆剥ぎの時間を短縮できるかどうかが合格を左右するポイントとなります。
技能試験の対策
技能試験は、内容がどうこうというよりは「時間」との戦いになるため、合格する上では時間を上手く調整する必要があります。
基本的には、電動工具以外の持込は可能となっているため、使える工具は持ち込むのがオススメ。
特に、前述した「被覆剥ぎ」では技能試験の時間の大半を占めるため、使う工具が非常に重要なポイントとなります。
今では被覆剥ぎに特化した工具も売られていますので、参考にしてみると良いかもしれません。
また、技能試験に必要な工具は、自分で用意して持ち込む形となっていますので、工具の用意は忘れずに。
電気工事士の資格がなくてもできる電気工事
コンセントを増設する際の工事には電気工事士の資格が必要になりますが、電気工事士の資格がなくてもできる電気工事もあります。
「配線を触らない工事」が資格が無くてもできる工事
実際の工事としては、エアコンの取り換えや照明の電球交換などが電気工事士の資格が不要な工事となります。
しかし、このような工事でも交換の最中に配線を触る工程がある場合には、電気工事士の資格が必要となるため注意が必要です。
資格が無いのに無理に工事をすることは事故や故障の原因となりますので絶対に行わないようにして下さいね。
コンセントを増設する際の注意点とポイント
電気工事士の資格を取得できたら実際にコンセントの増設工事を行うと思いますが、コンセントの増設工事を行う際には注意すべきことがあります。
水回りへのコンセント増設はNG
皆さんもご存知の通り、水は電気を通します。
万が一のことを考えるのであれば水回りにコンセントを増設するのはオススメしません。また、外にコンセントを増設する場合にも、雨などに当たらないように配慮した上で増設することが大切です。
一方で、電気工事士の資格を持っていても工事に不安を感じるようであれば、無理にご自身で工事をせず、プロに任せるのもひとつの方法です。
ご紹介してきたように電気工事には多くの危険が伴います。
特に、古くなった電気配線は劣化している可能性が高く漏電の危険もあり、増設の際に思わぬ事故に繋がってしまう可能性もあります。
電気工事士の資格を持ち多くの実績を積んできたプロであれば、安心して工事を任せることができますし、工事後の不具合の心配もありません。
もちろんお金は掛かってしまいますが、安心安全のためには「業者」の利用を検討してみても良いかもしれません。