オオクワガタを飼育している人の中には、飼育だけでなくブリードに挑戦してみたいという人もいますよね。オオクワガタの産卵を成功させるには、どのように飼育すれば良いのでしょうか。
産卵に向けてペアリングさせるときはどのようなことに気をつければ良いのでしょう。産卵を成功させるポイントは一体何?
そこで今回は、オオクワガタの産卵を成功させるコツやポイントについてお伝えします。
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オオクワガタの産卵を成功させるポイント
オオクワガタの産卵を成功させるポイントをご紹介します。
産卵させる時期を選ぶ
オオクワガタは、暖かい季節に活動し、寒い冬は活動しなくなります。
ですので、産卵に適した季節は、安定して20℃以上ある季節が理想です。
地域の気温にもよりますが、5月から10月の期間が理想とされています。
一度冬を越したことがあるオオクワガタの成虫を選ぶ
見た目は大きくても、羽化してから半年も経っていないような成虫を産卵させるのは、時期尚早で、向いていません。
それは、どちらか一方の場合でも同じです。越冬を経験したことがあるくらい、成熟したペアが理想です。
産卵木をセットする
オオクワガタは木に産卵します。
しかし、それは気に入った木だけです。
1本だけ置いても、それを気に入ってくれなければ、産卵してくれない可能性があります。
産卵木に向いてそうな木を2~3本ほど置いてあげましょう。
産卵を成功させるために焦らない事
早く卵を見たいからといって、頻繁に住処をいじったり、マットを掘り返していると、メスが産卵をやめてしまうこともあります。
ですので、産卵をしているかもと思っても、焦らず一ヶ月ほど様子をみましょう。
オオクワガタの産卵が成功するかを見分ける方法
オオクワガタの産卵が成功するかを見分ける方法、それは「メスの動き」です。
普段はあまり動かないような個体でも、エサをたくさん食べている姿が見られたら、産卵に備えて栄養を蓄えている可能性が高いです。
また、その時期を過ぎた後に、ケースの壁をよじ登ろうとしたり、絶えずケースの中を動き回っていれば、それは産卵場所を求めて動き回っているのです。
特に、産卵の時期ですと、昼夜問わずモソモソと動き回りますので、そういった動きが見られれば、まず間違いないと言えます。
しかし、エサは積極的に食べているけど、食べ終わった後に、木の下や、マットの中に潜って静かにしているようであれば、まだ産卵の時ではなさそうなので、もう少し待ってあげましょう
オオクワガタの産卵を成功させるにはペアリングが大切
オオクワガタの産卵を成功させるにはペアリングが大切です。
まず、オオクワガタは羽化して成虫になってから、2~3ヶ月ほどは、エサも食べずにじっとしています。
もちろんこの段階では、産卵をさせるのに向いている時期ではありません。
2~3ヶ月を過ぎますと、マットから這い出て、エサを食べるようになりますが、それでもまだ産卵には早いです。
おおよその場合は、6ヶ月を過ぎた頃がちょうど良いです。
特に、ひと冬越したものがベストと言われています。
また、ケースの温度管理も大切です。ケースの中が常に20℃から25℃に保たれるようにしましょう。
環境が整ったら、次はペアリングです。
オスもメスもひと冬越して成熟した個体で、相性の良いものを選ぶようにしましょう。
オオクワガタをペアリングさせるときのポイント
オオクワガタをペアリングさせるときのポイントについてもご紹介します。
- ペアリングの期間は2週間ほどみる
一度交尾をしたからといって、それで成功と言うわけではありません。確実に産卵させるためにも、少なくても1週間、長くて2週間ほどみるようにしましょう。 - ダニを駆除しておく
ペアリングの前にはダニを駆除しておきましょう。ダニをそのままにしておくと、菌糸ビンの中で繁殖してしまう恐れがあります。 - 逃げ場を作っておく
相性が悪い場合、お互いに攻撃してしまう恐れがあります。
樹皮やエサ皿などオオクワガタの隠れ場になるようなものを置いてあげましょう。
また、エサ皿は避難場所としてだけではなく、交尾の場所にもなりますので出来るだけ置いてあげるようにしましょう。 - 先にオスを入れる
ペアリングの際は、オオクワガタを同時に入れるのではなく、先にオスをケースに入れ、一日程度置いてその場所に慣れさせてから、メスを入れるようにすると、オスを落ち着かせる事が出来ます。
オオクワガタが産卵するときの温度と飼育
オオクワガタが産卵するときの温度と飼育についてもご紹介します。
通常、オオクワガタが過ごしやすい温度は20℃~25℃ですが、産卵の時に保つと良い温度は、25℃~28℃と、やや高めです。
温度計を細かくチェックし、快適な環境にしてあげましょう。
ペアリングをした後日、メスがケースの中をモゾモゾ動いていたら、産卵する可能性大です。
その後、産卵をさせるための産卵木や、菌糸ブロックが穴だらけになっていたら、ほぼ産卵されていると言って良いでしょう。
それが確認できたら、念の為にメスを別のケースに引っ越しさせておきます。
引っ越しをさせる理由は、メスが幼虫を食べることを防ぐためです。そういった事は滅多にありませんが、念の為です。