スッポンを飼育するには水槽を用意しなければなりません。初心者だとどのくらいの大きさの水槽を用意したらいいのかわかりませんね。
また、水槽の他にもスッポンの飼育には用意するものがあるのです。
そこで、スッポンの飼育について気になる水槽の大きさや水量と温度などの注意点ご紹介致します。これで、すぐにスッポンの飼育をはじめることができますよ。
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スッポンの飼育にベストなのは90cm水槽
古くから健康食品としてのイメージがある生き物『スッポン』
ペットとして飼育する際には30cmほどまで大きくなることを想定して飼育を始めなければなりません。
スッポンが30cmまで大きくなるとすると、水槽の幅はさらに大きく最低でも90cmは必要になります。
スッポンは砂に潜る習性を持つ生き物ですから、そうした環境を作ってあげることも必要になってくるのです。
水槽内には床材として深めの砂を敷いてあげることが必須となりますし、スッポンは水質に敏感な生き物で水温の低いところでは生きていくことが出来ません。
濾過器や保温器具なども必要になってくるため、飼育環境を整えてあげるには多くのものが必要となってきます。
水槽内には休憩用の陸地もあるとさらに快適な環境になるため、確保するスペースはかなりのものとなってきそうですね。
スッポンの飼育で水槽に入れる水の目安とは
スッポンは陸地と水中を必要とする生き物
ですがスッポンは爬虫類のため肺呼吸により酸素を体内に取り入れているので、水量が多すぎると溺れて大変なことになってしまいます。
そのため水槽に入れる水位は充分に注意する必要があります。
スッポンの大きさによって変わってきますので、注意しつつ水量を確認してください。
こどもスッポンであれば(甲羅の長さが5~8cmくらい)、水槽の底、砂利などの表面から5~6cmほど、おとなスッポンであれば(甲羅の長さが15cm以上)、砂利などの表面から10~13cmほど
という環境が理想的です。
あくまでもこの数値は目安であるため、もしスッポンを入れてみてつらそうに首を伸ばして鼻を出していたりする様子でしたら水を減らしてあげてください。
甲羅は完全に浸かるように、でもスッポンには負担のない水位というのが望ましいです。
スッポンの飼育では水槽内の水温を一定にすること
スッポンの飼育では水温と水質をしっかり管理することが重要となってきます。
特に水温に置いては敏感な生き物なので、水温は25℃前後に保つことが必須です。
ヒーターなどを駆使して温度管理を徹底することで、そうした環境を作ってあげられると思います。
水質に関しても金魚や小さな魚に比べると格段に水が汚れやすいため、最低でも3日に1回は水換えが必要となります。
魚と比べると体の大きなスッポンは餌の食べ残しやフン、体から出てくる垢などでどんどんと水が汚れてしまいます。
一日だけでも水が真っ白になってしまうくらい、水換えを行わないといけませんのでそれは覚悟の上で飼育を開始しましょう。
水換えをしっかり行っていないとスッポンは餌を食べなくなってしまったり、皮膚疾患になってしまったりしてどんどんと衰弱してしまいます。
それが引き金となり命を落とすなんてことにもなりかねないので、しっかりとした管理を行って長生きしてもらいましょう。
スッポンの飼育では水槽に低砂を敷いたり紫外線ライトも必要
スッポンは底砂を敷いて飼育してあげるほうが快適に暮らせます。
スッポンは一般的に下記のような習性を持った生き物です。
- 身を隠すために砂に潜る
- 水中も必要だが陸地での穏やかな気温変化の環境も必要である
- 背中にできた垢を砂で落とす
こうした習性を持っている生き物ですから、そうした行動を制限しないような環境での飼育が大変望ましいです。
底砂の敷いてある水槽内のほうが歩くときも泳ぐときも滑らず安全ですし、環境が良ければスッポンもストレスフリーで寿命を全うできるはずです。
砂利はできるだけ細かく、泳ぎ回っても水が濁りずらいものがおすすめです。尖りがなく怪我の原因にならないようなものを選びましょう。
紫外線ライトなどを設置してあげるとより野生に近い、さらにいうと外敵もおらずエサも支給される飼育下のほうが快適であるという環境を作ってあげられます。
そうした環境で飼育すればスッポンはよりリラックスして飼育されてくれると思います。
スッポンだけを飼育するのがオススメ
スッポンは他のお魚など、混泳には向かない生き物
スッポンは反射敵意噛み付くという性質を持っていますので、魚などを同じ水槽内に住まわせてしまうと魚が捕食されてしまい悲しい結果となることがほとんどです。
もし一緒に他の生物を飼育したいのであれば、餌になってしまってもいい生物と割り切って混泳させるしかありません。
金魚やメダカ、タナゴやスジエビなどがスッポンの餌になりえる生き物です。
一緒に生活させるというよりはスッポンが野生のように餌に食いつく姿を見られるという感じになりますが観察の一環としては見ておく価値もあるかと思います。
スッポンの水槽内を賑やかにしたいのであれば生き物ではなく、水草などをレイアウトして見てはいかがでしょうか。
砂利に設置するタイプのものは抜かれてしまいますので、マツモやアマゾンフロッグピットなどの浮くタイプの水草を設置してみましょう。
スッポンは環境を整えてあげれば長生きしてくれる生き物です。
飼育をはじめる際はしっかりとした環境づくりを出来るかということを念頭に置き、考えてみましょう。