【標本の作り方】夏休みに採ったカブトムシを思い出として残そう

子供と一緒に昆虫採集に出かけてゲットしたカブトムシ。大切な夏休みの思い出として標本にしておきたいですよね。

でも、標本にするためにはどんなものを用意すればいいのでしょうか?素人でも簡単にできるの?

さっそくやってみよう!カブトムシの標本の作り方の手順とコツについて詳しく説明します。

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カブトムシの標本の作り方は柔らかくすることから始めよう!

飼っていたカブトムシが息絶えてしまった…。
そうしたら思い出に標本にしみてはいかがでしょうか。

標本を作るとなると難しいイメージがあったり、道具や薬を揃えるのが大変そうだったりとハードルが高そうに感じますが、実際に作ってみると意外と簡単だったり、家庭にある道具や薬で作ることができます。

その方法をご紹介します。

家庭にあるものを利用してカブトムシの標本を作ろう

カブトムシの標本を作るのに用意するもの

  • 標本にするカブトムやクワガタ
  • 昆虫針(今回は「6号」を使用)
  • 固定用の針(マチ針でもOK)
  • 針が刺しやすい板(発泡スチロール等)
  • 使い古した歯ブラシ
  • 木工用ボンド(修復用)
  • 先の細長い物(ピンセットや竹串等)

まずは動かなくなり固くなってしまった、カブトムシなどを柔らかくするところから始めましょう。

カブトムシの標本の作り方

  1. 最初に昆虫を洗っていきます。
    そのままの状態ですと大変乾燥しているはずです。
  2. 体についているおがくずやごみを水で洗い流し、歯ブラシなどできれいにしてあげてください。
  3. 汚れを取り除き終わったら50~60度のお湯につけて体を柔らかくしていきます。
    ※このとき熱湯に入れてしまうと眼が白く変色してしまうため注意してください!
  4. 30分から1時間ほどで柔らかくなってくると思います。
    乾燥具合によっては時間がかかるため、昆虫の足を動かしながら柔らかさを確認しつつ行うと良いでしょう。

標本となるカブトムシをきれいにしたら、作り方の次のステップへ

昆虫が柔らかくなったのを確認したらティッシュなどで水気をよく切って、発泡スチロールの上に昆虫を移します。
このときに昆虫の足が全体に広がるようにおいてあげましょう。

うまく広げることができたら、真ん中よりやや右の胴体部分に針を慎重に刺していきます。

ど真ん中に刺してしまうと背中の羽の形が崩れてしまったりするので気をつけましょう。
固さがあると思うので小さな板などで針の背を抑えながら行ったり
ラジオペンチを使うなどして怪我には十分注意して行いましょう。

針の刺さり具合は針の上部1.5cmくらいが出ている状態が好ましいです。
垂直に刺さるように角度にも気を配りながら針を刺していきましょう。

ちなみに標本を作る際の専用の道具として、平均台と呼ばれるものがあるのですがこの作業はこちらがあると便利です。

カブトムシの標本の本格的な作り方の仕上げは乾燥と保存!

このあと柔らかくした昆虫をきれいな形で標本にして残すために展足という作業に入ります。

はじめに刺した針の次にお尻を固定するように針を刺していきます。
2本ほどの針で固定することができれば、その次のポイントである顎の固定です。

顎は垂れたままだったり閉じてしまっていたりすると標本になってしまうと情けない感じになってしまうので、図鑑などの写真を参考にかっこいい形で標本にできるよう調整してあげましょう。

それが終了するとその後は後ろ足から足の形を整えていきます。
左右対称になるように調整し針を十字にさせてしっかりと固定します。

触覚まできちんと広げることができれば展足作業はおしまいです。

その後は防腐処理や感想の作業に入っていきます。

標本を作る際は標本にしたい昆虫を乾燥させるだけでももちろん大丈夫なのですが、防腐処理まで行いたいという方もいらっしゃると思います。

その場合は酢酸エチルという薬品を使って防腐処理を行うか、除光液を使用して処理を行う方法があります。

純度の高い酢酸エチルが望ましいところではありますが、こちらの薬品は劇薬のため簡単に入手することができません。
そのため100円ショップなどでも手に入れられる除光液を使用するほうが手軽です。

購入の際は成分表示に酢酸エチルの表示があるものを選んでください。

防腐処理も終了したら乾燥作業に入りましょう!
標本はしっかり乾燥させておかないと腐敗臭が出る上に、虫を呼び寄せることもあります。
乾燥させる際は他の虫から昆虫を守るために、蓋の閉まる容器(タッパー)などに乾燥剤と一緒に固定針を取らないまま入れます。

密閉した空間でしっかりと乾燥させることができれば標本はきれいに完成するはずです!

カブトムシの羽を広げるポーズの標本を作るためには?

標本作りを体験したら羽を広げたポーズに挑戦してみたくなったりもするかと思います。
若干難易度が上がるようにも感じますが、ポイントを押さえれば羽を広げたポーズもある程度簡単に作成できると思います。

羽を広げたポーズにするには昆虫針を刺して固定するかわりに、虫を立たせる台を作って作業に当たります。

発泡スチロールなどで昆虫を立たせることができるくらいの台を作成したらその上に持たれかけさせるように昆虫を起き昆虫を固定しつつ羽を広げます。

羽を広げるときは針の先で背羽のスジをなぞり隙間を探します。
引っかかる場所を見つけたら指で慎重に持ち上げながら横へと広げていきます。
広げた内側の羽を先程切った発泡スチロールを挟んで固定します。

羽の固定が終わったらそこからまた後ろ足や顎などの展足作業に入ります。

羽を広げることで躍動感のあるポーズの標本が完成させられます。

乾燥標本よりも樹脂標本の方がメリットは多い?

標本には大きく分けて乾燥させて作製する乾燥標本と、透明なエポキシ硬化物に昆虫や植物を入れて作る樹脂標本があります。

乾燥標本は慎重に作らなければならず、作成したあとも扱いに注意が必要なデリケートな作品ですが、樹脂標本は丈夫で壊れにくくメンテナンスに手間がかからないというメリットを持っています。

樹脂で固めて作るため、においもなく手に持って様々な角度から観察できるため観察しやすいことも利点です。

いいことばかりのようですがこちらの樹脂標本は、乾燥標本よりも作るのに時間がかかるというデメリットも持ち合わせています。

樹脂標本は樹脂で固める前の標本を作る時点で、しっかり乾かさなくてはならないため乾燥させる時間がたくさんかかります。

型に樹脂を流し込む際にもコツを掴むまでに、標本が浮かび上がってきてしまったりとアクシデントが起きやすく、なかなか中級から上級者向けの標本作りとなりそうです。

ですがそれぞれの良さもあるため乾燥標本づくりに物足りなくなってきたら、樹脂標本作りに挑戦してみるのもいいかもしれません。