包丁の研ぎ方のコツ。研ぐ時の角度や砥石の準備にかかせない事

毎日使う包丁は使う度に切れ味がどんどん落ちていきます。包丁を研ぐことで切れ味は驚くほどよみがえります。

包丁は自分でも研ぐことが出来ますので、是非挑戦してみましょう。
ここでは包丁の研ぎ方や、研ぐ時のコツを紹介します。

包丁を研ぐ時は、数回に分けて研ぐのがコツです。先端部分、真ん中部分、手元の部分の順番に研いでいきましょう。

また砥石と包丁の角度にもポイントがありますので確認してみてください。
包丁研ぎに使う砥石にも注意しましょう。研ぐ前に砥石にやっておきたい作業もご覧ください。

慣れないうちは上手く研げないこともあるでしょう。その場合に考えられる原因も紹介します。

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包丁の研ぎ方や研ぐ時のコツを紹介

包丁の切れ味が悪くなったと感じたら、毎回専門のところへ出しているという人もいるでしょう。自分で包丁を研ぐことができると便利になりますよね。経済的にも助かりますが、自分のタイミングで研ぐこともできます。
包丁を研いだことがない人にとってはハードルが高そうに感じてしまいますが、実はコツさえおさえておくと簡単なのです。最初のうちはぎこちなくても、回数を重ねていくうちにどんどん上達もしてきます。

包丁の研ぎ方

  1. 砥石は水で濡らしてから使います。十分に砥石を濡らしたら、濡れ布巾の上に置いて滑らないようにします。
  2. 砥石に対して45度くらいの角度で包丁を置いてください。砥石を正面に向かって縦にまっすぐに置いたら、包丁は砥石に対して斜めに置きます。
  3. 包丁の刃を砥石から少し浮かせます。15度くらいを目安に浮かせた状態にして研いでいきます。
  4. 刃や包丁の角度を保ったまま研ぎます。包丁を持っていない方の手は刃の上に添えてください。手前から奥に向かって押すように動かしたら、力を抜いて戻します。
    包丁の刃は一度で全体を研ぐことはできないので、先端を研いだら真ん中、持ち手の方と分けて、刃全体をまんべんなく研いでください。
  5. 研いだ後は刃にカエリが出ます。カエリが出たら、今度は裏側を研いでいきます。裏面も同じように研いでください。
  6. 最後に仕上げ砥石を使って刃を同じように研いで仕上げます。仕上げ砥石がない場合は、表側を再度研いでください。カエリがとれる程度に軽く研いだら完了です。

包丁の研ぎ方のコツ。砥石の準備もしっかりと

包丁を研ぐときは、砥石の準備もしっかりと行ってください。砥石には十分に水を含ませることが必要です。砥石に水をかけながら研いでも良いですが、先に砥石に水を含ませておくと研いでいるときに水をかける手間が少なくでき、研ぎやすくなります。

包丁を研ぐ前の準備

研ぐ前に砥石を水の中に20分ほど浸けておきます。砥石の中はスカスカになっているので、水につけると気泡が出てきます。砥石の中まで十分に水を含ませてください。砥石の種類によっては水に浸けなくても良いものもあるので、使用する砥石の説明書を見て事前に確認しておいてください。

砥石は濡らしたタオルや布巾の上に置くようにしてください。包丁を研いでいるときに砥石が動くと危険です。濡らしたタオルなどの上に置くと砥石が滑りにくくなります。

砥石の手入れ

砥石は何度も使っていくうちに表面にへこみができてしまいます。表面が平らでないと包丁を上手く研ぐことができないどころか、刃が変形してしまいます。砥石の表面にへこみができないように、修正砥石を使って砥石を平らにします。これを面直しといいます。へこみが大きくなってしまうと面直しも大変になってきますので、砥石を使う度に面直しもするようにしてください。砥石を用意するときに、面直し用の砥石も一緒に購入しておきましょう。

包丁の研ぎ方のコツは水分も大事

包丁を研ぐ砥石は十分に濡らしておくことが重要です。砥石を濡らさずに乾いたままの状態で研ぐと、包丁の刃を削るには摩擦が強くなりすぎて、刃が変形してしまいます。

上手に研ぐためのコツ

砥石は使う前に水に浸けて濡らしておきますが、十分に水を含ませていないとすぐに乾いてしまいます。水に浸けるときは必ず気泡が出なくなるまで、十分に水を含ませてください。研いでいる間も水をかけながら研ぐようにしてください。

包丁を研いでいると研ぎ汁が出てきます。この水には包丁を研いだときに削れて出てきた砥石の細かい粉が含まれています。この細かい粉は砥石のかけらで、包丁を研いでいるときの刃につくことで更に刃を研ぐ役割をしています。黒っぽい水なので汚れと思って水で流してしまいたくなりますが、包丁を研ぐのに必要なものなので捨てないようにしてください。

包丁が上手く研げない時の原因とは

初めて包丁を研ぐ場合は、まだ慣れないうちは上手に研ぐことができないこともあります。包丁の刃の角度や砥石との角度、水をかけながら研いでいくなど、意識しなければならないポイントも多いので大変にもなるでしょう。なんとか研いでみたものの、うまく研げていないときは、その原因を考えてみましょう。

よくある失敗のひとつに、研げていない部分があるという状態です。

包丁の刃は一度で全体を研ぐことができないので、3段階にわけて研いでいきます

そのときに研ぎムラがあったり、研ぎ残しがあることもあります。研いだ後に新聞紙を切ってみて確認してみると良いです。新聞紙に刃を滑らせるように切ってください。研げていないところがあると、その部分が引っかかってしまいます。研いだ後は明るいところで良く見て刃先を確認するようにしてください。

カエリが出ないうちに仕上げに入っているという失敗もよくあります

カエリは包丁を研ぐ上でとても重要で、カエリをしっかり出さないと切れ味がよくなりません。カエリがよくわからない、カエリが出たと判断するタイミングに迷う場合は、荒砥石を使ってみてください。荒砥石ならカエリがはっきりとわかります。最初のうちは荒砥石を使ってカエリが出たかどうかの判断を習得すると良いです。

砥石とシャープナーの違いはなんでしょう

包丁の切れ味を復活させるための便利な道具にシャープナーがあります。シャープナーはすぐに使うことができ、包丁の刃に何度か滑らせるだけで良いでのとても簡単に使うことができます。シャープナーを使うと切れ味が良くなるので、シャープナーだけに頼っているという人もいるでしょう。ですがシャープナーだけでは不十分です。

シャープナーは溝に刃を入れて前後に動かすだけのものや、包丁の刃に当てて滑らせるだけのもの、電動式のものなど様々あります。これらの道具はどれも包丁の刃を研いでいるのではなく、刃をこすって傷をつけている状態にしているだけです。刃につけられた傷によって切れ味が良くなったように感じますが、これは一時的なもので、すぐにまた切れなくなってしまいます。
シャープナーだけに頼っていると、包丁の刃に何度も傷をつけているため刃が傷んできます。刃こぼれの原因にもなってしまいます。

包丁を長く使うためには、砥石を使って研ぐ必要があります

砥石の場合は刃を削ることで刃先を鋭くしています。研ぐ時間がないときには一時的にシャープナーを使うのは良いですが、定期的に砥石を使って研ぐようにしましょう。大切な包丁を長く使うことができます。