屋外でメダカを飼育しているなら特に注意したい天敵、それがヤゴです。ヤゴを駆除しなければ、メダカはすぐに全滅してしまいます。
ヤゴを見つけ次第すぐに駆除しなくてはなりませんが、駆除するにはコツがあります。どのような方法で駆除するべきなのでしょうか。
天敵ヤゴからメダカを守るための駆除方法と予防策についてご説明します。
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ヤゴからメダカを守るために駆除する方法は?
メダカの大敵でもあるヤゴですが、ヤゴがどのような生物か知っていますか。
トンボの幼虫なのですが、幼虫だからといって油断出来ません。
大人のメダカでさえも食べられてしまいます。
同じくらいの大きさの水中生物の中では、ヤゴは最強だと言っても過言ではありません。
肉食で食いしん坊なヤゴは、近くで動く生物を容赦なく食べていきます。
生きている生物しか食べないので、メダカの他にもミナミヌマエビをよく食べてしまいます。
普段は下顎を折りたたんでいるのですが、獲物だと判断した瞬間に下顎を伸ばして食べるのです。
トンボになる前のヤゴとしての期間は、数ヶ月程度の個体が多いのですが、大型のトンボのヤゴだと数年に渡ってヤゴとして生きていることもあります。
メダカを守るためには、早めの駆除をしたいものですね。
室外水槽の場合、ヤゴの発生を防ぐことは難しく、発生したヤゴを地道に駆除するという方法で対応することになります。
少しでも発生を防ぐために、水槽をネットで覆い、トンボの尾が水面につかない高さまでにしておくという方法が有効的でしょう。
それでも発生したヤゴは、取り除いたり水を換えることで対応するしかありません。
メダカの天敵ヤゴを駆除するにはアミを使って水底をすくうしかない
ヤゴを徹底的に駆除するには、水槽の水を全て取り替えるという方法が、一番確実に駆除出来る方法でしょう。
基本的にヤゴは泥の中に隠れていたり、擬態して生息しているので、体が大きくなっていても見つけることが簡単ではないのです。
その生態を生かして、水の底をすくって取り除くという方法もあります。
出来るだけ目の細かい網で、しっかり底からすくうようにします。
すくった泥は処分して、再び水槽に戻すようなことはしないで下さい。
砂利であればきれいに洗って、ヤゴや卵らしきものがないかを確認して水槽に戻すことは大丈夫です。
ヤゴが一匹でも水槽にいたら、そのときは複数生息していると思って駆除するようにしましょう。
その一匹だけを駆除しても、メダカを守ることは出来ないと考えるようにして下さい。
成長が早いヤゴ、メダカが全滅する前に早めの駆除を
トンボの幼虫であるヤゴは、どうして水槽に発生してしまうのでしょう。
トンボのメスは、キラキラ光るものを水面だと判断して産卵をするのです。
たっぷりの水が入っている水槽は、トンボの最適な産卵場所です。
トンボが水面におしりを付けている光景を見たことはありますか。
道路の水たまりなんかにも、おしりをつけている光景を見かけることがあります。
まさにこの行動が産卵している姿です。
ですから室外に水槽を置いている場合、ベランダであってもヤゴが発生する可能性は十分にあるということです。
ヤゴが発生しないように、ネットで覆ったり、室外に置かないなどの対策は大切です。
さらにメダカに被害が及ぶ前に、ヤゴの存在を確認することも大切です。
水の底から網ですくって、ヤゴがいるかどうかを確認します。
一匹でも見つかれば、他にも存在している可能性が高いので、見つけた時点で駆除をしましょう。
ヤゴ以外でメダカの天敵になるものは?
ヤゴの生態を見ていただけでも、非常に手強い天敵だと思いましたよね。
しかし、実は他にもメダカの天敵は存在しているのです。
- マツモムシ
あまり聞き慣れない名前ですが、メダカにとっては大敵です。
背泳ぎで泳ぐことが特徴的で、くちばしのようなものを獲物に刺して体液を吸います。
水槽内で増える性質があるので、ヤゴと同じように一匹確認したら複数いると判断しましょう。
数が多いようなら、水を全て取り替えるという方法での駆除をおすすめします。
飛ぶことが出来るので、侵入を防ぐために水槽には蓋をするなどの対策も必要です。 - 鳥類
種類にもよりますが、空からの天敵にも注意です。
雑食の鳥類であれば、メダカを食べることもあるのです。
人がいないタイミングを見計らって来るので、他の天敵よりも知能犯なことも厄介ですね。
一度味をしめるとしつこく来るので、ネットなどで食べることが出来ない環境を作りましょう。 - カエル
意外と身近にいるカエルも、天敵の一つです。
目の前を動く生き物は、餌だと思って何でも食べてしまいます。
素早く動くので、侵入そのものを防ぐような対策をしておきたいところです。
メダカを屋外飼育する場合はヤゴなど天敵に狙われない場所で
メダカを室外で飼育する場合は、室内飼育よりも手軽に出来るというメリットもあります。
しかし当然ですが、室外は室内のように一定の環境ではありません。
天敵に狙われるという危険性も増します。
メダカを屋外で飼育する時の注意点
1日に2~3時間くらいは日が当たる場所で飼育しましょう。
しかし夏に直射日光が当たり過ぎると、水温が高くなってしまうので注意が必要です。
- 水の量
春や夏のように気温が高い季節は、水槽内の水がどんどん蒸発していきます。
水量の現象は、メダカへのストレスや水質の悪化にもなります。
水の量が3分の2くらいになったら、水を足すようにしましょう。 - 不安定な場所や落下物の危険性がある場所は避ける
当然ですが、不安定な場所だと風が吹いたときに、水槽が倒れてしまいます。
落下物の可能性がある場所も、もちろん危険です。 - 増水に気をつける
雨や雪などで水槽内の水が増水した場合、この状況も注意が必要です。
水が増えると水槽から水が溢れてしまいます。
溢れた水と一緒にメダカも水槽の外へ流れてしまうと、生きていくことがは出来ません。 - 天敵に狙われにくい場所
先ほど紹介したヤゴやカエルの他にも、カラスや猫などもメダカにとっては天敵となります。
天敵に狙われにくい場所に水槽を置くようにしましょう。